2009年 11月 12日 (木)

       

■ 〈北Gのライブトーク〉113 北島貞紀 今年の物故者

 先週末、誕生日を迎えた。この年になると、誕生日が来ても面白くもおかしくもないが当面の目標である「還暦」に一歩近づいたことは喜びである。誕生日にちなんで、FMの番組で、松田優作を特集した。(特集といっても、彼の歌を2曲かけたに過ぎないが)彼の逝去日と、僕の誕生日が同じ日というつながりである。

  松田優作は、1949年生まれなので、僕より3歳上であるが、あの「太陽にほえろ」での鮮烈なデビューを知っているだけに、同世代意識が強く、89年に40歳の若さで亡くなったときは衝撃を受けた。

  有名人、スターの物故は、どんな人にも死は訪れる、スターであっても例外はないのだという人生の真理というか、人間の平等性を教えてくれる。多くの人が、故人を悼みつつホンのちょっぴり、そういう平等性にほっと息をつくのではないだろうか。

  還暦が近づくにつれ、チョイ上世代と同世代の物故者が増えてきた。この基準は、デビューをリアルタイムで知っているか否かによって分れ、実年齢とは一致しない場合もある。

  今年の該当者は、忌野清志郎(5月2日、58歳)、マイケル・ジャクソン(6月25日、50歳)、大原麗子(8月3日、62歳)、加藤和彦(10月16日、61歳)の4人である。

  一言ずつ勝手なコメントをつければ、清志郎にはもっと頑張ってほしかった。マイケルは普通の人の何倍もの重みを背負いながら、日常生活は希薄だった。あるいは実人生が全くなかったのかもしれない。大原麗子は、いつもその美しさの中に悲しみが透けて見えた。

  加藤和彦の自死は、才能と幸運に恵まれ、成すべきことを成し、みるべきことを見た後のアンニュイを感じる。

  こうしてみると同世代といっても、送った人生はさまざまだ。ご冥福を祈る。

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