2009年 11月 18日 (水)

       

■ 1年4カ月後の舞台を目指して練習開始 雫石町民音楽祭で「第九」に挑戦

     
  11年2月のコンサートに向け第九を練習する雫石町民ら  
 
11年2月のコンサートに向け第九を練習する雫石町民ら
 
  11年2月に開催される第24回雫石町民音楽祭(同実行委員会主催)で演奏する「第九」の練習が14日、同町上曽根田の町中央公民館で始まった。四半世紀にわたって続く町民音楽祭を記念して行う第九の演奏には大勢の町民が参加。オーケストラの演奏で歌う本番を目指して1年4カ月余りをかけて仕上げていく。

  初回の練習には町外からの参加者も含め、約70人が参加。しずくいし混声合唱団、童謡の滴など普段から歌に親しんでいる参加者もいれば、一から学び始める参加者もいる。バリトンソリストの小原一穂さんの指導を受けながら、ドイツ語で書かれた楽譜を手に発音や発声の仕方を教わった。

  ドイツ語の発音は岩手の方言に共通したところもあると参加者を和ませながら練習が始まった。参加者は「鼻の奥や頭に響かせるように」など指示がでるたびに、楽譜にメモを取っていた。練習の最後には今回の練習で習った部分を一度合唱した。どの参加者も既にオーケストラの演奏で舞台上で歌っているかのようにすがすがしい表情をしていた。

  初めて第九合唱に挑戦するという同町の田中はるみさんは「学生時代に合唱をやっていて機会があれば第九を1回は歌ってみたかった。本番でソリストやオーケストラと一つになる瞬間を楽しみにしている」と感動の舞台を心待ちにしていた。

  練習を指導する小原さんは「初めて顔を合わせたがすごく練習に対して熱心で素直。ゼロからの人も多いがその良さもある。時間をしっかりかけて手作りの良さが表れる第九になれば」と抱負を語った。

  今回の第九コンサートには指揮に寺崎巌さん、田園フィルハーモニーオーケストラ、県内のソリストを迎え、町民と一緒に演奏を作り上げる。

  指揮者の寺崎さんは「キャリアは関係ない。与えられて参加するのではなく、自分がこうしたいとか、こういうふうに歌いたいという思いを持って歌ってほしい。この地でいろいろな活動をしているということを発信する意味で、単なる上手に楽譜通りやるのではなく、雫石ならではの思いを結集した第九にできれば」と話した。

  音楽による町づくりを目指して開催されてきた町民音楽祭も四半世紀を迎える。これまでの活動を次の世代につなげるために何か記念に残るものをと第九の演奏が決まった。本番当日は、演奏者はもちろん会場の客席を合わせ約1千人が音楽を通じて心を一つにする。


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