2009年 11月 19日 (木)

       

■ 学習定着度調査、中2正答率にばらつき 小学生は授業改善の効果も

 県教委は18日、県内の全公立小中学校の小学4、5年生と中学1、2年生を対象に先月、実施した学習定着度状況調査の結果を発表した。小学生は前年度、目立った算数の正答率のばらつきが減り、学習内容の定着はおおむね良好な状況にある。中学生は部活動などが活発になる2年生になると正答率のばらつきが大きくなる傾向が目立ち、特に数学、英語の学習内容の定着に課題が見られた。

  調査は小4、小5が国語、算数、中1が国語、数学、英語、中2が国語、数学、英語、理科、社会が対象。中3は08年度、英語のみを実施したが今年度から同学年対象に英語能力判定テストを導入したため、今回は調査から外した。小3から中3までを対象に家庭学習の時間などを尋ねる質問紙調査も行った。

  小学生の結果を見ると、国語、算数とも中央値や平均正答率が、ほぼ前年度と同程度か高くなった。現在の5年生が4年生だった時と比較すると、正答率のばらつきの状況は同程度だが中央値は高くなり、授業改善などの成果が現れ始めている。ただ、小5の国語は前年度と比較し正答率のばらつきが広がり、中央値も低下。小問ごとの分析を進め、確実な定着を図っていく必要があるとしている。

  中学生は、2年生になると正答率のばらつきが目立つ。中央値は1年の数学と英語、2年の国語で高くなっているが全体的に低下している。現在の2年生が1年生だった時と比較すると、国語はおおむね良い状況にあるが、数学、英語は正答率の分布の幅が広がり中央値も低下。学習内容の定着に課題があることが明らかだ。数学は比例や扇の弧の長さを求めるといった図形の問題、英語は長文を読んで複数の情報を整理し、まとめるといった問題の正答率が低いという。

  2年生は生徒会活動や部活動が活発になり、生活と学習とのバランスが難しくなる時期。1年生後期から2年生にかけて、学習意欲の持続なども含めて、きめ細かく指導していく必要があるとしている。

  質問紙調査では、全国に比べて少ないと指摘されている家庭学習時間がやや増加傾向にあることも分かった。

  県教委は小問ごとの分析や授業改善の手引きなどをまとめた報告書を作成し各学校に配布。特に課題とされている算数・数学では小中の学習内容のスムーズな接続を図るため、中学校数学準備問題改訂版や小学校から中学2年生までの学習のポイントを確認できる問題集も作成し各校で活用してもらう。

  小岩和彦義務教育課長は「目の前にいる子供たちの状況を的確に把握し、授業改善などに役立てることが調査の目的。各学校で取り組みを工夫しながら課題の解決に生かしてほしい」と話した。

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