2009年 11月 29日 (日)

       

■ 盛岡市が下水道料金値上げ 平均で14.3%

 盛岡市は、多額の赤字に陥っている下水道部所管の公共下水道や農業集落排水の使用料を来年度から1カ月当たり平均で14・3%値上げする方針を決めた。12月3日招集の市議会定例会に関係議案を提出する。下水道部によると、家族4人の標準家庭が20立方b使用すると、1カ月当たり408円負担が増えて2340円になるという。

 値上げは下水道部の08年度決算で赤字額が約27億円に膨らみ、今年度末には純損失6億円が見込まれる。現行では処理原価が使用料単価を上回り、2013年度には赤字額が54億円になると試算される。未普及地域の整備など安定した経営基盤確立が求められており、値上げに踏み切る。

  平均値上げ率は来年度から13年度まで4年間で新たな赤字が生じないよう算出した。一般家庭(一般排水)の場合、下水道料金は基本使用料と従量使用料のかかった分を合わせて支払っている。

  基本使用料は、現行上水道量水器の25_以下と30_に口径別で区分していたのを廃止し、一律950円に一本化。同時に排出量に応じた適正な使用料にするためとして1〜10立方bまでの基本水量も廃止する。

  従量使用料は基本水量廃止に伴い1〜10立方bまで新たな排出量区分を設け、10立方bまでを1立方b当たり43円とする。排出量区分の1立方b当たりの単価も改定し、11〜20立方bを96円、51立方b以上を245円などとする。

  一般排水は来年4月施行で、5月の計量または認定する下水道料金から適用される。

  市の汚水処理事業の普及率は30万市民のほぼ90%を超えている。旧盛岡市が9割以上、玉山区が50%未満。公共下水道が全体の9割近くを占め、合併処理浄化槽、農業集落排水が1ケタ台で続く。

  下水道料金については06年度の包括外部監査報告で値上げの提案を受けていた。市は前年度、学識者や消費者代表ら9人の懇話会を設置。社会経済情勢の厳しい中で「今やるべきではない」「これからのため一刻も早くやるべき」と意見が分かれていた。

  懇話会は今年2月時点で市の示した平均14・4%の値上げを適正、妥当と判断。これを受け、今年度の値上げも予想されたが市は見送っていた。

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