2010年 4月 3日 (土)

       

■ 盛岡県議補選が急浮上 高橋氏参院選出馬なら欠員2に

 「来年だと思っていたのに…」。今夏の参院選へ自民党県議の高橋雪文氏(39)が出馬表明したことを受け、県議選盛岡選挙区(定数10)の補欠選挙が行われる見通しとなった。昨年の衆院選で高橋比奈子氏(52)が出馬のために辞職しており、雪文氏が出馬すると欠員が2になるためだ。自民党県連盛岡市支部は最低でも1人の擁立を目指し、3日夜の支部会合で議題にする見込み。前回07年の県議選で候補4人中2人が落選した民主も来春の改選を見据えて候補を擁立するのは確実。無所属候補出馬の話も浮上しており、県政界はにわかに騒がしくなった。

 自民党県連盛岡市支部は3日夜、同市内で支部長の雪文氏本人から参院選出馬の意向を確認する。そのうえで雪文氏、比奈子氏2人の欠員により行われる予定の県議補選についても協議する見通し。参院選は県連主導だが、県議選となると該当する市町村支部が活動の主体となる。

  補選の候補については「いきなり無名の新人というわけにもいかない」というのが支部幹部の考え方。支部幹事長は村田芳三氏、事務局長は菊田隆氏のいずれも盛岡市議だ。

  この2人の擁立可能性について菊田氏は「自分は絶対ないが、他の市議にはいずれも可能性がある」と話す。「他の市議」とは第1会派の盛友会(17人)と新盛同志会(5人)の自民党系市議のことを意味している。幹事長の村田氏は「厳粛に受け止める」と明言を避ける。

  盛友会の福井誠司氏は「複数の政党からいろいろと話をいただいている」と打診されていることを明かした。福井氏本人は現在市議1期目。雪文氏の後援会組織とはメンバーが一部重複している。市議挑戦時には「将来の市長候補」として出馬した経緯も含め、「悩んでいる」と胸中を明かした。

  一方、民主も補選はともかく来春の県議選に向けて国会議員秘書や元職の名前が取りざたされている。現時点では同党県連関係者からではなく外部情報が飛び交う。党公認市議の鈴木一夫氏(改革・みらい)は「どこまで情報が出てるのか」と聞き返すほどだ。

  社民党県連合は現在岩教組系の現職1人がいるものの、自治労系が不在。伊沢昌弘幹事長は雪文氏出馬が判明したばかりであり「まだ何も(県連合として)話していない」と説明している。

  ほかに来春の県議選では県議会無所属会派の現職勇退と後継候補擁立の話も出ている。補選に関しては既に無所属候補が出馬するうわさも出ている。

  仮に新人が出馬する、あるいは擁立するなら補選に出なければ、来春の本選を待っていると他の候補・陣営にに遅れを取りかねない。鳩山政権が5月に結論を出す米軍基地問題に対する世論や支持率、民主と社民の連立枠組みによっても政党の勢力が大きく変化する微妙な時期だ。

  参院選の結果次第でも情勢が大きく変わる可能性もある。来春は4月に知事選、県議選、市町村長・議員選が県内で予定される。8月には任期満了に伴う盛岡市長選もある。来春だと思っていた地方選挙をめぐり、各政党や政治関係者をにわかに活気づかせている。

  参院選は7月の予定。補欠選挙は欠員2が生じてから50日以内。雪文氏が6月県議会の前に県議を辞職をすれば、県議補選は参院選との同日選挙になる可能性も出る。仮に雪文氏が参院選公示と同時に自動失職すれば、8月初旬にも補選が行われる見込み。

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  前回07年4月の県議選盛岡選挙区は定数10に対して民主4人、自民3人、社民2人、共産1人、公明1人、無所属2人が出馬。民主新人2人と社民現職1人が落選した。現在は自民1人が辞職して9人のうち民主と自民が各2人となっている。雪文氏が出馬すれば自民は1人になる。

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