2010年 4月 6日 (火)

       

■ 大型店盛岡進出に急ブレーキ 09年度は2件だけ

 盛岡広域振興局管内の大規模小売店舗立地法に基づく09年度の新規出店の届け出は2件で、08年度の7件に比べて3分の1以下に減った。盛岡地域の大型店がオーバーストア状態となっていることや、08年の金融危機により店舗開発に慎重な事業者が増えたことが要因とみられる。売り場面積で見ると盛岡市内は08年度に2万4059平方b増加したが、09年度は4186平方bの増加にとどまった。

  大規模小売店舗立地法では売り場面積1千平方b以上の店舗を新設する場合に、都道府県への届け出が義務づけられている。

  盛岡広域振興局によると管内の09年度の新設の届け出は▽ヤマダ電機テックランド盛岡北店(盛岡市、ヤマダ電機)4186平方b▽薬王堂岩手牧野林店セブンイレブン滝沢せいほくタウン店(滝沢村、丸高商事)1186平方bの2件。八幡平市、雫石町、矢巾町、紫波町への新設はなかった。

  08年度は管内で▽スーパースポーツゼビオ盛岡南店(盛岡市)4350平方b▽ヤマダ電機テックランド盛岡2号店(同)8357平方b▽クロステラス盛岡(同)5030平方b▽ユニバース鉈屋町店(同)3206平方b▽アスライフ(同)3116平方b▽アクロスプラザ紫波(紫波町)3428平方b▽牧野林ショッピングセンター(滝沢村)8084平方bの7件だった。

  盛岡市の中小企業診断士の宮健氏は「オーバーストア状態になり、既に出るところには出て立地条件の良い場所は限られてきた。消費不況でデパートだけでなく大手スーパーも伸び悩み、業界は自衛手段を取らねばならなくなっている。おととしあたりまでのようにむやみに面積を広げるような動きは抑制されている。大型スーパーも衣料品部門を縮小して、食料品に力を入れる傾向にある。あと数年たてば大型店が相次いで閉店する時代がくるかもしれない」と話し、商業環境の変化を指摘する。

  盛岡商工会議所の古澤眞作専務理事は「過度な競争は避けたい。適正な競争でなければ中心商店街が影響を受ける。しかし出店が少なくなったのが景気によるものであれば全体の話であり、大型店だけでなく中心商店街も厳しい。やはり08年度下期から09年度にかけて慎重になったのではないか」と話し、金融危機の影響をみている。

  県は中心市街地活性化法に基づき、1月15日から盛岡市の認定中心市街地の区域内に大店立地法特例区を定めた。同市の盛岡駅前、菜園1、2丁目、大通2、3丁目、中ノ橋通の一部について、大型店は大店立地法の届けを省いて新設や営業時間の変更などができる。盛岡広域振興局企画総務部産業振興課の佐藤寛子主任は「中心市街地に人を呼び戻そうという流れの中で大店立地法の規制を緩和する」と話す。まちづくり3法の主旨に添い、都心部の集客力の回復を狙う。

  店舗面積の拡大が鈍化する中で、大型店の都心回帰や商品構成による売り場の組み替えなどの動きが強まるかどうか、注目される。

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