2010年 4月 16日 (金)

       

■ 県議会に地域政党 政和・社民会派離脱議員中心に結成へ

     
  報道陣の取材に答える田村誠氏と飯沢匡氏(左から)  
 
報道陣の取材に答える田村誠氏と飯沢匡氏(左から)
 
  県議会第3会派の政和・社民クラブ(田村誠代表、9人)の4人が脱会して無所属県議1人と新会派を結成するとともに、5人らが新たなローカルパーティー(地域政党)を結党することが15日に決まった。県内市議からは現時点で少なくとも1人が参加する見通し。市町村からの参画も得て、住民主権をキーワードに新しい運動を展開する。新党の名は「地域政党いわて」の方向で最終調整しており、16日に記者会見し結党宣言、綱領を発表する。

  新会派を結成するのは政和・社民の飯沢匡氏(一関選挙区)、亀卦川富夫氏(奥州選挙区)、高橋博之氏(花巻選挙区)、工藤勝博氏(八幡平選挙区)と無所属の及川あつし氏(盛岡選挙区)。県議会会派の交渉団体要件の5人を満たす。

  政和・社民は14日夜から、これまでの会派としての活動成果などを検証するとともに、飯沢氏らの脱会と新会派結成について協議してきた。15日朝に再開した協議で会派の残る5人も了承した。佐々木一栄議長には報告を済ませ、16日に会派変更届を議会に提出する。

  飯沢氏は「政和・社民で培ってきた県民本意の政策立案について、もっと活動の幅を広げようということを了承いただいて新会派結成になる。今までやってきたことを土壌に据えて地域政党を掲げてやりたい。もっと仲間を増やすための方策」と語り、新党立ち上げと合わせた新会派結成となる。

  「市町村議会も一緒に勉強していく運動」に発展させ「岩手県が持っているさまざまな課題を地域が共有して、地域の政策としてさまざまな点で活動していきたい。今まで県議会に収まっていたものを、もっとウイングを広げていこうということ」と、目標実現に至る方法論の違いを理由の一つとした。

  合流する及川氏は「今の地方自治のあり方や政治のあり方について相当な危機感を持っているので、その中で県民に一定の方向を示すことができれば。中央政党の押しつけ政治から脱却して住民主権の確立を目指す。今のところ、既存の国政政党にはくみしない」と理由の一端を話す。

  飯沢氏は「地方の課題が県民の考え方、住民の願いを実現しているのか、中央政党が見過ごしている課題、岩手県独自の問題についてしっかり根を下ろして政策作りをしていく」考えを示す。

  「地域住民も問題意識を共有しながら活動していくことが、今考えていること。平面的な既存政党の中での対立軸の格好ではない」と、公党とは距離を置く。

  パワーポリティクス(権力政治)に屈しない地域の民主主義の確立を描く。その中で来春の統一地方選も視野に入れて、新人らの擁立を進めていく。予想される県議選盛岡選挙区補欠選挙への擁立についても可能性を探る。飯沢氏は「県議会では第三極連合も模索していきたい」としている。

  田村氏は今回の件に関し「目的は(双方とも)県民福祉の向上であり、違う道を歩むことはやむを得ない」とし「別々の道を歩みながら目的を達成しようということに決まった」と、合意の脱会と説明した。

  田村氏と飯沢氏らが07年の統一選に合わせて設立していた政治団体の岩手政和会は解散する。

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