2010年 4月 17日 (土)

       

■ 「地域政党いわて」が発足 結党宣言「中央政党と一線」

     
  地域政党いわてを旗揚げした県議と奥州市議の6人  
 
地域政党いわてを旗揚げした県議と奥州市議の6人
 
  県政界に16日、初めての地域政党が誕生した。無所属の県議を中心に結成した「地域政党いわて」は「中央政党の党利党略に地方政治が振り回されることなく、地域主権の当事者である住民目線で地方政治を行う地域政党は、時代の要請」と結党宣言でうたった。県議と奥州市議の6人が参画。今後、市町村議に参画を呼びかけていく。県議会や市町村議会での新人発掘に努め党勢拡大を図る。県議会棟で同日、結党の記者会見をし、参加した県議5人で県議会事務局に同名の新会派を届け出た。

 参加したのは県議の飯沢匡氏(会派代表)、亀卦川富夫氏、及川あつし氏、高橋博之氏、工藤勝博氏、全国マニフェスト推進地方議員連盟共同代表の佐藤邦夫奥州市議。代表に飯沢氏、幹事長に及川氏が就任した。県と市町村を上下関係ではなく、並行関係とし、参加呼びかけ後に市町村議の中からも代表を選任し共同代表体制とする。

  会見で飯沢代表が結党宣言を読み上げたあと、党綱領や組織概要が発表された。今後、賛同する市町村長や民間経済人らで政策諮問会議「地域政党いわて・県民シンクタンク」を設置。これらの議論や住民の意見を聞くなどを通じて来春の統一選に掲げる政策を固める。

  今後、規約をまとめるなどして来週には県選管に政治団体として届け出る。県議盛岡選挙区補選、参院選の対応、統一選の選挙運動についても来週には方針を示す。

  飯沢氏は「岩手でも初めての試みであり、私たちの行動がモデルになっていくと思う。そういう強い意思で、県民の理解を得ながら、岩手の未来を託せるような政治風土にしていきたいという覚悟だ」と語った。

  結党宣言では「ホンモノの住民主権」「活(い)きた民主主義」をつくりあげる運動に発展させたいとし、後藤新平の提唱した自治三訣を信念に、新しい地方政治のモデルを全国に発信していく決意を示した。

  党綱領では政治姿勢として「モノ言う自立型地方政治」と「首長と議会の善政競争」を上げ、「最終的なゴールは住民主権」(政調会長の高橋氏)だが、前段階として最も目指しているのは地域主権の確立としている。

  結党宣言では「岩手の自治は、危機に瀕(ひん)している」との認識を示した。高橋氏は「言うことを聞かなければ予算は出さないというので自治が育つのか。自分で考えなくて済み、自治は育たない、主権は育たない」と、工藤氏も「国の中央政党が地方の自治体まで権力を行使する。一番の自治が危機に瀕している状況ではないか」と、自治の危機意識を語った。

  国政政党との関係では、綱領で国や中央政党本部、国会議員からしばられずに「モノ言う自立型政治」の姿勢を明記。飯沢氏は「中央政党との対立構図の中でやっているのとは違う」と、対立軸ととらえる見方を否定している。

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