2010年 4月 19日 (月)

       

■ 〈トシコズ・ドリーム〉66 照井顕 シカゴの月夜

 穐吉敏子・ルー・タバキン・カルテット・4日間の出演が始まる1日前の3月31日に、一行「ジョニーと行く・穐吉敏子への旅」はシカゴ入りした。

  シカゴといえば、アル・カポネを思い浮かべるが、シカゴブルースやシカゴジャズと称される音楽のスタイルを築いた、まさにアメリカを代表する音楽都市の一つ。そのシカゴを象徴する人物、アメリカンドリームの英雄で、スイングの黄金時代を切り開いたクラリネット奏者・ベニー・グットマン(1909〜86)の故郷でもある。

  音楽は空気の振動で、心に伝わることからいえば「音風暖房」であるともいえるが、そうシカゴは風の街、風のうわさで聞こえてくるのは、世界一広い図書館、摩天楼と呼ばれる空をかきむしる様にそびえる、世界一高いビルやアパート、教会などなど、それこそうわさだらけと言っていいかもしれない街でもある。

  それにしても、シカゴリバーが二つに分かれる三角点に建つホリディイン・ホテルからの眺めは、これまで僕が眺めたホテルからの景色では、史上最高の眺め。満月までビルに見え隠れする夜景に酔い、酒に酔った。

  翌4月1日、シカゴを代表するジャズ・クラブ「ジャズ・ショウケース」に向かう。古いディアボーン駅舎を再利用した一角に店があり、入り口で記念写真を撮っていると、何組もの人が店から出て来て帰って行く。

  店の受付で、トシコを聴きに来た日本のグループであることを告げると、何と信じられないことに、トシコが急病で、4日間すべてキャンセルになったとのこと。しかもそれは昨日の深夜の電話だったと言う。僕の血の気が引いた。

  ライブはピンチヒッターバンドの演奏でダダレー・オーエンス(sax)クインテット。ゲストにアリ・ブラウン(sax)が出演。太いダダレーはオーエンスたくないノー・グットな音。ゲストのアリはその格の違い確かにアリと感じさせる渋い音でグットなブラウン色。ピアノのジャスティン・ディラードは印象的で好感。ベース・ラリー・グレイはテクプレイ。ドラム・クリフ・ワラスは?覚えていない。
  (開運橋のジョニー店主)


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