2010年 4月 26日 (月)

       

■ 盛岡県議補選、候補乱立気配 水面下、10人近い名前

 県議の参議院選挑戦に伴い予定される県議選盛岡選挙区(定数10)補選について、候補擁立をめぐる動きが水面下で激しくなってきた。参院選との同日選にならなくても8月上旬には補選が行われる。残り3、4カ月と迫る中、欠員2議席をかけて有力候補の名前が飛び交う。しかし、正式な出馬・擁立の表明はまだ出ていない。候補者数や地盤などによって選勢の変わる要素が大きく、それぞれ出方を探っている状態だ。連休前後を境に名乗りが上がり始めるとみられ、「見えない相手」同士の駆け引きが既に繰り広げられている。

  盛岡選挙区は欠員2以上で補選になる。任期まで残り半年がタイムリミットだ。盛岡選挙区では既に昨年8月の衆院選に立候補した高橋比奈子氏(52)が辞職しており、高橋雪文氏(39)が7月に予定の参院選出馬のため辞職すれば補選は確実だ。

  正式な出馬表明はまだゼロだが、憶測は激しく飛び交っている。今のところ名前が挙がっただけでも10人近くに達するほどだ。

  来年4月の本選を見据えれば新人陣営にとって補選に立つ意義は大きい。中でも補選の発端をつくった自民、07年4月で候補4人中2人が落選した民主は間違いなく候補を擁立するとみられている。

  雪文氏は4日、辞職時期について「私の手中にある」と明言を避けた。自らの後継となる候補を擁立し、自らの選挙も県議候補にも好条件で勝負に臨めるようにという狙いがありあり。場合によっては参院選と同日選挙を選ぶ道もあるからだ。

  自民党県連は自民が持っていた2議席死守を掲げるが、雪文氏の後継候補擁立に力点を置いているのが実態だ。雪文氏の参院出馬判明直後は一部に玉沢徳一郎元衆院議員の次男で盛岡市在住の大志氏が浮上していたが、話は流れたようだ。

  一方、民主党県連は、いち早く2人擁立に意欲を示した。最も有力視されているのは階猛衆院議員の秘書で、元市議会副議長の高橋金兵衛氏の長男・但馬氏(34)。来春の本選に向けた挑戦が想定されていた。1年に2度の選挙を戦うことに慎重な声も一部にあるようだ。

  階氏は18日来県し「地域(地盤)が重複せず、よい人がいれば2人も可能」と述べた。必ずしも2人擁立にこだわらない考えだ。民主系では元職の平野ユキ子氏(57)の名前がささやかれたり、市職員に打診があったとのうわさも流れる。

  今月発足した地域政党いわては候補擁立の方針を23日に明らかにしている。

  政党以外の動きも活発だ。市議の福井誠司氏(50)は支持層などから県議転出を期待する声が日増しに高まる。複数の政党・団体から声がかかっているが、いずれかの求めに応じるか無所属か。出馬の有無も含めて対応を判断する模様。

  高橋比奈子氏も名前が取りざたされる。衆院1区支部長の処遇問題も残っているが出馬の憶測も飛び交う。比奈子氏の立候補で情勢が変化する可能性もある。本人は肯定も否定もしていない。

  現職の吉田洋治氏の去就も注目が集まる。仮に今期で引退する場合には岩手友愛会の軽石義則氏が出馬するのではないかとささやかれる。それならまず補選で戦うべきとする考え方だ。

  社民党県連合幹事長で元県議の伊沢昌弘氏(62)が本選で現職と2議席奪回を目指して出馬するとの話も駆けめぐる。数々の選挙に挑戦してきた芦名鉄雄氏(64)出馬の可能性を語る県政界関係者もいる。

  参院選と同日選になって投票率が上がれば、例え落ちても知名度のアップにつながる。来春の本選でその分有利に戦えるという算用だ。候補が乱立すれば、チャンスは政党公認候補でなくても広がる。

  出馬、擁立するにも後援会組織や支持団体への「手続き」を経ないことには、態度表明できない面もある。見えない者同士での駆け引きは既に始まっている。
(大崎真士)

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