2010年 4月 30日 (金)

       

■ 雪残るガスの山頂 滝沢村の鞍掛山で山開き

     
  鞍掛山の山頂で角掛議長の発声によりバンザイ三唱する登山者たち  
 
鞍掛山の山頂で角掛議長の発声によりバンザイ三唱する
登山者たち
 
  岩手山南ろくの鞍掛山(897b)の山開きは29日、滝沢村の相ノ沢キャンプ場にある登山口で開かれた。年間3万人以上が訪れるトレッキングのメッカはあいにくの雨だったが、県内外から訪れた約150人が一斉に山頂を目指した。中腹より上は残雪、山頂はガスに覆われる中、登山愛好家たちは新緑シーズン到来を願い、全員でバンザイ三唱をした。

  柳村典秀村長は山開き式で「待望の登山シーズンの到来。宮沢賢治は盛岡中学時代に2度訪れ、その後何度も訪れた場所。この豊かな自然が後世に受け継がれることを願う」とあいさつ。登山口駐車場の清掃に取り組む滝沢ライオンズクラブからテント5張り、AED(自動体外式除細動器)の寄贈も受けた。

  鞍掛山は宮沢賢治の作品に登場する舞台として国指定名勝の指定を受け、登山口には「たきざわ自然情報センター」が昨年整備された。昨年の約500人と比べ、参加数こそ少なかったが、県内はもちろん仙台市から3世代で登山を楽しむ家族や秋田県からのバスツアーも訪れた。

  式ではセンター1周年を記念した植樹で村の木のベニヤマザクラが植えられ、地元の村立姥屋敷小学校1年の宮林正弥君と畠山和(かん)君も参加した。

  テープカット後、登山者たちは記念品を受け取り、山頂へ。残り1`辺りから登山道には雪が多く残っていた。さらに登ると周辺はガスに包まれていた。昨年見られたヤマユリも芽吹いた程度だった。景色が見晴らせないせいか一行は、おおむね1時間で登頂を果たした。

  眼前に広がるはずの岩手山はガスに覆われて見ることができなかった。シーズン開幕では見たことのない雪が残る光景が広がった。角掛邦彦村議会議長の発声によりバンザイ三唱が行われた。

  盛岡市の会社員、山内宏美さん(28)、柳本祐子さん(28)、太田代裕子さん(26)は県内外で登山を楽しんでいるという。山開き登山は2度目。山内さんと太田代さんは2月14日のバレンタインデーに登山して以来、今年2度目の鞍掛山。「思っていたより雨も降らず、楽しく登山できました」と山頂で記念撮影に興じていた。

  連休期間中は片道400bのホーストレッキングによる遊歩道散策が体験できる。片道で1人500円。センター脇では鵜飼商工振興会がそばやおにぎりを販売し、登山客の胃袋を満たしてくれる。


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