2010年 5月 4日 (火)

       

■ 県議補選へ各党動く 参院選との同日選なるか

  今夏の参議院選へ自民党県議2人が挑むことになり、県議会盛岡選挙区(定数10)と釜石選挙区(定数2)で補欠選挙が確実な情勢となった。2人が県議を辞職すれば、両選挙区とも欠員2となるため補選が確定となる。自民、民主に加え、4月に旗揚げした地域政党いわても擁立に前向き。来春にある統一選の県議選をにらんで各党は戦略を練る。参院選の日程が早い段階で確定すれば同日選挙は避けられないという見方が大勢だが、普天間問題をはじめ国政課題の行方と絡んで選挙日程は流動的。補選の候補選びにも微妙な陰を投げかけているようだ。

 ■選挙区事情

  盛岡選挙区は昨年、自民党県議が8月の衆院選に挑戦のため辞職しており、参院選岩手選挙区の自民党公認を得た県議高橋雪文氏(39)が出馬すれば欠員2となり補選となる。

  釜石選挙区は民主・県民会議(当時)会派所属議員が釜石市長選出馬のため辞職しており、自民から比例区に公認された小野寺有一氏(43)が出馬すれば、県議はゼロとなり、2議席を争う補選が行われる。

  ■出馬表明は1人だけ

  各党が補選への候補者擁立の検討・作業を水面下で進める中、複数の勢力が関心を寄せていた盛岡市議の福井誠司氏(50)が4月28日、無所属での出馬を表明した。現段階で正式表明は1人だけだ。

  ■民主党

  民主党の工藤堅太郎県連代表は「両方とも公認候補を2人立てる方針。(県議が)辞めると言わないうちは発表しづらい。はっきりしたら即発表するように検討中だ」と対応状況を説明する。
  来年の統一選で県議会の単独過半数を目指す同党では、補選の結果によって一足早く目標をたぐり寄せることができる。工藤代表は「最終的には来年の選挙できちんと過半数となるよう準備していきたい。一つ一つ丁寧に戦っていきたい」と話す。そのため前哨戦で過半数の議席を確保しておきたいところだ。

  ■自民党

  自民党はこれで昨年から3人の県議が国政に挑戦することになり、県議会の自民クラブも2人が辞職すれば10人と、民主党会派21人の半分以下になる。
  補選の4議席中、3議席までは自民議席だった。自民党の千葉伝県連幹事長は「県連としては、限りなく公認候補をその選挙区に立てることを原則に進めていく。本人や地域と相談しながら進めていきたい」と語り、擁立は確実だが、何人の候補を立てられるかは流動的だ。

  ■共産党

  県議選で複数議席の実現を目指す共産党。補選は現職のいる盛岡での可能性は極めて低いが、釜石は盛岡よりも可能性がある。菅原則勝氏は「候補者擁立については検討中」と話し、立候補の状況や選挙日程、政局などをみながら、参院選や統一選県議選での複数議席獲得に向けて補選の対応を判断する。

  ■社民党

  社民党は過去、盛岡選挙区で補選に行われた際に推薦候補を擁立したことも。伊沢昌弘県連合幹事長は「地元で検討し、立てようとなれば県連合で判断していくことになる。検討中だが、県連合段階では具体的に動いていない」と話す。党は参院選岩手選挙区も政局をにらみながら判断する方針で、参院選対応も不可分でかかわる。

  ■公明党

  公明党県本部の小野寺好代表は、独自候補や他との協調について今後検討を模索するとしている。

  ■地域政党いわて

  注目が高まってきているのが、地域政党いわての動向。16日に旗揚げしたばかりだが、県議5人が所属し、県政界では発足時から存在感を有している。
  飯沢匡代表は盛岡で候補者を出す意味合いは非常に大きい。理念を県民に訴える最高の場面」と重要視しており、「盛岡は擁立の方向で既に動き出している。釜石は情報を収集しながら可能性について模索している」と話す。釜石は統一選の重点区に入っていないが、選挙を通じて現職がいない沿岸地域に浸透する好機でもある。

  ■日程どうなる

  補選の日程については、7月中の執行が見込まれる参院選との兼ね合いで、同日選になるかどうかが一つの焦点。工藤代表は「経費の関係から言ったら同日選がいい。無駄な経費や地域への負担をかけなくて済む。戦い方は変わらない」と語る。

  しかし、選挙日程は国政に挑戦する2人の県議辞職のタイミングにかかっている。辞職時期について高橋氏は「現段階では私の手中にある」とし、参院選への相乗効果が期待できるタイミングを模索。4月30日に公認となった小野寺氏も「現状では白紙」と、判断の前段階だ。

  民主に対抗する自民としては、陣営にある日程を誘導する「手」を有利に使いたいだけに手の内はなかなか見せないとみられる。千葉幹事長は「どういう戦略を考えていくかがある。いつ辞めるかどうか会派内で検討していく」と話している。

  県議補選は県選管に辞職が通知されてから50日以内に実施される。仮に参院選が7月11日執行となれば、同日選が濃厚となるのは5月22日以降に辞職する場合となる。


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