2010年 5月 7日 (金)

       

■ 観光圏の認定に落選 盛岡八幡平の広域10市町村

 盛岡広域圏8市町村と岩泉町、秋田県鹿角市の10市町村で組織する観光圏が、国の審査で認定から除外されていたことが6日までに分かった。既に10市町村は「盛岡・八幡平広域観光圏」として広域観光推進のための協議会を設置。滞在型観光の推進を掲げ、整備計画やマップ作成など事業を予算化している。除外により法に基づく「観光圏」を名乗れないばかりか、今年度分の事業予算の4割を占める国補助金も見込めない。新幹線新青森開業など観光推進の追い風ムードに水を差す今回の選漏れに、計画の見直しが迫られることになった。

  観光圏事業に取り組む盛岡・八幡平広域観光推進協議会(会長・谷藤裕明盛岡市長)事務局の大志田和彦同市商工観光部長によると、除外の決定は先月28日、観光庁が発表した。

  認定は同庁設置の第三者組織が審査した。除外理由については「圏域を設定するなら十和田(の市町村)を入れるべきとする声があった」と、窓口となっている国土交通省東北運輸局から説明を受けたという。

  盛岡・八幡平では十和田・八幡平、陸中海岸の両国立公園を抱える観光圏形成のため、十和田・八幡平で秋田県小坂町に、陸中海岸で宮古市にも参加を呼びかけていた。小坂町は当初参加の意向があったが先に動いた青森県側の観光圏に参加。宮古市は旧川井村と合併したばかりという理由で不参加だった。

  認定を申請した全国20カ所の観光圏のうち15カ所が今年度分の認定を受け、盛岡・八幡平を含む5カ所が除外された。国は観光圏整備の法律を08年に制定。08年度16カ所、09年度14カ所を認定した。

  盛岡・八幡平の協議会は3市6町1村の自治体、観光・経済団体などをメンバーに今年2月18日設立。事業計画を今年度から14年度まで5カ年と設定。観光客入込数を08年比252万人増の1940万人との目標を掲げ、滞在型観光の推進などの各種事業を計画した。

  今年度の事業予算は2500万円で、うち1千万円分に国補助金を見込んでいた。除外により補助金は支給されないことになった。法定の「観光圏」という語句も認定されなければ使えない。

  観光圏整備は政権交代の事業仕分けの対象で、要求額の8割縮減の評価を受けた。事業自体が今年度限りとの情報もあり、除外によるダメージは大きい。新幹線新青森開業やJRのキャンペーン、来年の平泉の世界遺産登録再挑戦など観光振興を推進しようという広域の取り組みは出はなをくじかれた。

  既に構成市町村の事務レベルでは、青森県との連携に取り組む盛岡地方振興局と協議を進めたい考え。6月議会前に協議会メンバーが集まり、対応方針を確認する場面も設ける予定。

  大志田部長は「事業は粛々と取り組んでいきたい。再申請ではなく条件を整えながらということ。せっかく10市町村が集まり協議した事業メニューもある。予定していた補助金が来ないのでメニューの精査は必要。事務レベルではこれで終わりじゃないという考え」と話している。

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