2010年 5月 8日 (土)

       

■ 民の側から観光推進 I援隊発足し初会合

 観光振興の促進を図るための民間組織・岩手観光I(あい)援隊(代表・永野勝美盛岡商工会議所会頭)が発足し、その初会合が7日、盛岡市清水町の大清水多賀で開かれた。小松敬一NHK盛岡放送局長、福田泰司JR東日本盛岡支社長、伊沢洋平JTB東北盛岡支店長ら9人が出席。各メンバーの役割や課題などについて話し合った。観光戦略に対する行政の取り組みの遅れを指摘する発言が相次いだ。

 永野代表は「新幹線青森延伸が12月に迫った。15年には函館まで延びる。盛岡は北東北の結節点と言われていたが実体はそうでない。従来の観光施策では、観光客は魅力的な地域に行ってしまう。危機感が募る。当組織は実践部隊であり、メンバーはそれぞれ役割を担う」と同組織を立ち上げた動機を話した。
  永野代表は「これから団塊の世代を中心とした旅行が増加する。時間と金がある。既にグリーン車は団塊の世代が多数利用している。観光産業は23兆円市場であり、その波及効果は2・2倍。20人が来県して1泊過ごせば100万円が落ちる。1人分の定住効果に匹敵する」と、観光産業の重要性に改めて理解を求めた。

  小松局長は「続どんど晴れの要望は4月にNHKの本局に行き伝えた。当支局の役目は首都圏の人に岩手・盛岡の良さをどう伝え、盛り上げるかと認識している。最近盛岡市内を観光客の1人として歩いたが、石割桜に関する案内版が3カ所しかなかった。観光整備が必要と感じた」と役割、課題を述べた。

  福田支社長は「平泉から北上する観光ルート開発のため、「はやて」号の一ノ関駅停車の要望がある。速達性や各駅の利便性などとの整合性を考える必要があるが、今後も検討したい。新幹線青森延伸で、観光はより広域になる。地元の人も知らない岩手や盛岡もある。どうその魅力を発信できるか。12年4月からは岩手デスティネーション・キャンペーンを行う」と観光戦略の必要性を指摘した。

  伊沢支店長は「当社では来年、オール東北キャンペーンを開始する。これからは地域にどれだけ送客できるかに力を入れる」と話した。熊澤道彦小岩井農牧専務は「小岩井が岩手にあることをもっと発信したい。農場や酪農の体験プログラムはこれから」と体験型観光に力を入れるという。

  阿部広IBC岩手放送常務は「地元4局が岩手の素材をそれぞれのキー局に流し、全国で放映されれば観光振興に一役買うことになる。良い素材を流したい」と前向きな取り組みを示した。

  林晶子瑞光専務は「おもてなし向上が私の役目。おもてなしを間違えれば二度と盛岡に来ない。全体のレベルアップが大切」と話した。

  永野代表は盛岡・八幡平広域観光推進協議会(会長・谷藤裕明市長)の国の観光圏認定除外に関して「対応が遅かった。仙台や青森が先行していた」とし「いずれ民間が率先して推進しないと何も進まない。当組織も進ちょく状況を踏まえ継続的に開く」と話した。

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