2010年 5月 9日 (日)

       

■ 県産和牛輸出ストップ 宮崎県の口蹄疫の影響で

 宮崎県で口蹄(こうてい)疫への感染が判明した影響で、岩手畜産流通センターの県産牛肉の輸出がストップしている。同社では昨年10月から県産牛肉の輸出を始めた。3月には米国の基準に対応する設備が完成し、輸出の大幅拡大に向けた準備を進めていた矢先だった。佐藤勝宏企画管理課長は「10年前の平成12年3月25日に同じ宮崎県で口蹄疫が発生したときには清浄国として認めてもらうまで半年かかった。地域的に限定されているが現在もまん延している状態。いつ輸出が再開できるかは祈るしかない。しかし今回のことで当社の対米輸出の準備が遅れることはない。米国向けの輸出準備は準備を進めていく」と話している。

 岩畜では昨年10月からシンガポール向けの県産牛肉の輸出をしており、4月13日までの輸出実績は2247`(50頭分のロース、ヒレ肉など)。シンガポールの百貨店や量販店、日本食レストラン向けで、佐藤課長は「日本の焼肉店が5月の連休後に出店し、予約も増えていた」と話す。

  4月20日に宮崎県で口蹄疫に感染牛が判明すると、農水省動物検疫所は輸出ごとに発行している輸出権益証明書の発行の一時停止の通知が入った。これにより日本国内からの牛肉、豚肉などの輸出はすべて停止、岩畜では輸出停止期間中は国内向け販売に向けることから、農家への直接的な影響はないとしている。

  口蹄疫の感染拡大に対して岩手県は中央家畜保健衛生所を通じてと畜場、農場に出入りする人の制限や車両の消毒を徹底するよう呼びかけている。

  佐藤課長は「一番心配なのは病気の怖さだけが先行し、それにより消費低迷が膨らんでいくこと。4月29日から防疫を強化、特に九州からの車両が構内に入る場合は消毒槽を通ってから入るような体制を敷いている」と口蹄疫の風評被害による食肉消費の低迷を懸念している。


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