2010年 5月 21日 (金)

       

■ 菊の司がNYの高級寿司店へ自社ブランド酒 シェフがぞっこん

     
  ニューヨークに出荷された「雅dry」  
 
ニューヨークに出荷された「雅dry」
 
盛岡市紺屋町の菊の司酒造(平井滋社長)は、ニューヨークの寿司(すし)店「雅」(MASA)に向けてプライベートブランドの「雅dry」を出荷した。「七福神」の粋然・辛口をオリジナルの容器に詰めてラベルを張り、米国の酒卸のワインボー社に向けて17日、720_g瓶1800本を輸出した。MASAのオーナーシェフの高山雅芳氏が昨年、盛岡を訪れて商談が始まり、3月にまとまった。ニューヨークきっての寿司店に、盛岡のこくと香りを送り出した。

  MASAは09年のニューヨーク版ミシュランで三つ星に評価された高級店。高山氏は母国の本物にこだわっている。昨年、盛岡市の釜定工房を訪れて鉄器を注文した際、紺屋町かいわいを歩いた。平興商店で菊の司の酒の味に魅せられ、さっそく店のメニューに加えることを決めたという。

     
  平井社長  
 
平井社長
 
  菊の司酒造の平井社長は「吟醸酒は海外でも注目を浴びているが、吟醸酒は香りが寿司の香りを消してしまうと思い、フルーティーな酒を探していた。商品を仕入れるだけでなくラベルのデザインと瓶もということだった」と話す。

  プライベート商品としてパッケージした。青い瓶に和紙のラベルにオーナーの筆でロゴを入れ、ニューヨーカーのセンスに訴えた。ワインボー社からMASAに卸して店頭に出される。

  もとの酒の「粋然辛口」は長年親しまれ、地元をはじめ東京や仙台の飲食店でも好評。すっきりした辛口に加えてしっかりこくがあり、食中酒に最適という評価が寄せられているという。県産の「ひとめぼれ」で醸造し、アルコールは15〜16度未満。

  平井社長は「日本酒の尺度でプラス10を超える辛口で糖分が少なくすっきりした味わいがニューヨークの人にも好まれればいい」と期待している。


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