2010年 5月 30日 (日)       

■ 子どもに普通の環境を 福祉、教育、医療で連携の会が発足

 子どもの普通の福祉・教育・医療のあり方などを考える岩手ふつうの会設立総会が29日、盛岡市津志田の盛岡医療生協で開かれた。県内の福祉・教育・医療関係者ら20人が出席し、藤澤昇岩手愛児会会長を代表に選出し、目的や事業などを決めた。目的は、憲法第25条(生存権)、第26条(教育を受ける権利)や子どもの権利条約などの掲げた権利を指針とし、県内の子どもに関する問題を解決するため、3分野の関係者が連携し活動する。

 具体的な事業は▽子どもの福祉、教育、医療分野の情報交換▽実態調査、事例研究などの学習活動▽国や自治体に対する要望・要請活動▽広報・出版活動など。事務局は、盛岡医療生協内。

  藤澤代表は「昨年10月に政府が子どもの貧困問題を発表してから、3分野の方と話し合いをしてきた。児童虐待の問題一つとっても教育と小児医療、福祉にかかわり、1分野だけで解決できない社会問題。主義や信条にとらわれず、それぞれの現場で検証し互いに協力し合い解決すべき」と強調した。

  藤澤代表は児童養護施設の現状について「入居者の76%が一人親。その半数は離婚が原因。親の中には精神疾患者も。養育費ゼロも。孤立し孤独な状況な親も。父親は低所得で子どもを取り巻く環境は厳しい。このままでは負のスパイラルから抜け出せない」と施設に入居の子どもの実情も紹介した。

  同会発起人の1人、武田晃二岩手大名誉教授は「わたしは教育をすすめる岩手の会代表を務めているが、最近の月例会では児童虐待、医療現場から見た子どもの貧困などを取り上げている。教師は家庭の様子が見えない。貧困問題は複雑で大きな問題。子どもを丸ごと、とらえないと実態が見えない。連携しながら解決策を考えたい」と話していた。


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