2010年 6月 3日 (木)       

■ 民主王国に激震走る 鳩山首相退陣、小沢幹事長も辞任

     
  会見する佐々木順一民主党県連幹事長(右)と大宮惇幸総務会長  
 
会見する佐々木順一民主党県連幹事長(右)と
大宮惇幸総務会長
 
  鳩山首相は2日、民主党両院議員総会で辞任を表明した。小沢一郎幹事長も辞任することとなり、参院選を目前に控え、発足からわずか8カ月あまりの内閣退陣には、小沢氏の地元岩手でも、驚きや政権批判、落胆などが交錯した。民主党県連では佐々木順一幹事長らが記者会見。「ただ、ただ残念の極みである。志半ばで退かなければならないことは苦渋の決断」などと県連の公式見解を発表するとともに、個人的見解としながら鳩山〜小沢体制での参院選に「どちらかといえば続けた方が良かったと思う」と述べた。一方、他党では自民党県連の千葉伝幹事長らが衆院を解散し国民に信を問うべきとしている。

  民主党県連では同日午後、盛岡市菜園の事務所で佐々木幹事長、大宮惇幸総務会長が会見。佐々木幹事長が辞任表明に対する県連の公式見解を示した。「政権交代の意義は道半ばであり、安定政権の実現によって完結することになるが、志半ばで退かなければならないことは、まさに、筆舌に尽くしがたい苦渋の決断といえる」と、無念さを推し量った。

  その上で「全党員が総理および幹事長の辞任の理由と志を正しく受け止め、政権交代の完結に向け全党員が結束してそれぞれの立場で今まで以上に努力しなければならない」との決意を示した。

  佐々木幹事長は記者の質問に対し、小沢氏が最高顧問の県連として「最終ゴールを目の前にして退く。県連としても小沢幹事長の志を達成できない状況で参院選を迎えることは非常に残念であり、民主党にとっても大きな犠牲を払ったものと思っている」との認識を示している。

  参院選に関しては「いろいろなプラスの影響はないと思う。さまざまなマイナスの要素が、2人の辞任によって当然、有権者もそういう(マイナスの)見方をしているのが大半だと思っている。われわれがもう一度、政権交代を実現しなければならないというあのころの精神に立ち戻って、政権交代の意義を国民の皆さんに感じてもらうような参院選を戦わなくてはならない」と、マイナス影響を推測。

  小沢氏の辞任には「政策が前に進まないというのが一点あると思う。国会の審議、法案の可決も厳しいものがある。選挙そのものが当初の見込みよりも厳しいものが出てきたという諸々の政治的な判断と思う。政治とカネのみで辞任したものではないという受け止め方をしている」とした。

  野党時代の民主党は総理が短期間で交代する自公政権を批判してきた。佐々木幹事長は「今回、逆の立場に立たされているわけで、そのこと自体でもプラスにならない」とし、党は「批判を甘んじて受けなければならない」と謙虚に受け止めている。

  小沢氏の今後に対しては「今日までの力量と手腕は全国会議員、全党員が認めている。今後とも政権与党の中心で力量を発揮してもらいたい」と期待を込める。

  県連では4日、県連定期大会と総決起大会を予定通り開く。国会議員、参院選候補予定者の不在も予想されるが、結束して党再生の再スタートを切る大会としたい考えだ。佐々木幹事長は「通常の総決起大会と性格を異にすると思う。決起大会の内容が県民に理解されるような大会にしたい」と話している。


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