2010年 6月 10日 (木)       

■ 雫石町が仙北市と事業連携を検討 韓国から観光客誘致目指す

 韓国ドラマIRIS(アイリス)のロケ地として、隣県秋田で韓国などからの観光客が増えていることを受け、雫石町は秋田県仙北市と観光客誘致に向けた協議会設立を検討している。6月末に行政レベルでの話し合いの機会を設ける。観光を基幹産業の一つとする同町としては、外国人を含めた観光客の減少に少しでも歯止めをかける狙いだ。

  中屋敷十町長は8日の町議会6月定例会の一般質問で「町としては主要なロケ地である秋田県仙北市と観光分野における事業連携を見込んだ協議会設立を現在進めており、角館、田沢湖、小岩井など外国人客向けの観光ルートの確立を強力に推進する」と話した。

  町としては小岩井、田沢湖、角館の観光ゴールデンルートを活用し、滞在型観光のルート提案などで連携したいと考えている。中屋敷町長は「小岩井、田沢湖、角館で連携していけば強みになる。まして秋田はアイリスブームで頑張っている。小岩井と結ぶシャトルバスの運行などまで含めながらこれから具体的に詰めていきたい」と連携に期待する。

  小岩井農場やスキー場、ゴルフ場など多くの観光地を抱える同町は県内で最も外国人観光客の入り込み数が多い。一方、町観光客入込調査報告書によると07年の4万645人をピークにここ2年間の入り込み数は減少。09年は世界的な新型インフルエンザの流行や原油価格高騰による燃油サーチャージの影響などから2万6927人と前年を大きく下回った。

  こうした現状を受け、しずくいし観光協会では今月3日から6日まで韓国ソウルで開催された韓国国際観光展「ビジット・ジャパン韓国現地商談会」にブースを出店。スキー場や温泉、小岩井農場など同町の魅力をPRするとともに、ソウル市内の観光エージェントを訪問し営業活動を行った。

  来年2月には毎年小岩井農場まきば園を会場に開催されるいわて雪まつりに合わせて韓国からのモニターツアーも実施する。現地での商談の中では来夏に花巻空港を使用したチャーター便を実施したいという話もあったという。

  同空港のチャーター便受け入れをめぐっては08年9月に中屋敷町長が直接韓国へトップセールスを行った際に、大手航空会社から同空港へ7本のチャーター便の要請を受けた。その際は空港の施設面やマンパワー不足などから運航は断念せざるを得ない状況だったという。

  現在、外国人観光客の多くが秋田空港や仙台空港、青森空港を利用している現状がある。中屋敷町長は「花巻空港がなかなか韓国に対応するチャーター便が来ていないということで、それがキーになるのかと思っている」と外国人客誘致に花巻空港利用の課題を挙げる。これに対して県空港課からは来年夏をめどに国際線のカウンターなどの施設整備、受け入れのマンパワーの確保を万全にし、受け入れ態勢を整える旨の説明を受けているという。

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