2010年 6月 23日 (水)

       

■ 参院選あす公示 現職に3新人が挑む構図

 第22回参議院議員通常選挙は24日、公示される。昨年の総選挙による政権交代後では初となる全国国政選挙。現政権の9カ月の政権運営に対する評価を問う選挙となる。岩手選挙区(改選数1)は再選を目指す現職1人と新人3人の計4人による争いが確実視されている。普天間問題と政治とカネなどを理由に退陣した鳩山内閣から菅内閣に移行して政権・与党への支持率が向上した中、民主が参院で単独過半数を確保できるか、野党が阻止できるかが焦点の一つになる。消費税の増税議論が浮上してきたことで、参院選への関心も徐々に高まってきそうだ。

  岩手選挙区への出馬を表明しているのは民主党現職の主浜了氏(60)、自民党新人の元県議高橋雪文氏(40)、共産党新人の党県書記長瀬川貞清氏(60)、社民党新人の党県幹事長伊沢昌弘氏(63)の4人。比例では岩手関係のいわゆるご当地候補として民主党現職の工藤堅太郎氏(67)、自民党新人の元県議小野寺有一氏(43)が名簿登載の予定。公明党は比例に全力を挙げる。

  主浜氏は小沢一郎県連最高顧問が鳩山首相とともに党幹事長を辞任する事態となったが、新体制の下で支持率向上をバックに、民主王国の議席維持を目指す。政権交代から約9カ月。「安定政権による政策の実行」を強調。農林水産業の再生や地方主権の推進などを柱に政策を訴える。県連幹部は小沢氏の幹事長辞任を伴う鳩山内閣の退陣の波紋はすでに収まったと受けとめている。

  しかし、他陣営は、退陣の理由となった普天間問題と政治とカネの問題は未解決と、選挙の争点に上げる。

  高橋氏は国政が「政治とカネの問題によって非常に信頼を失っている」と指摘。「岩手は表舞台であり、全国から県民が政治とカネの問題をどう判断するかが問われている」として、理念と責任のある政治の確立とともに、政治への信頼回復で論陣を張る。人口減少など地方の抱える課題の解決を訴える。4月初めの出馬決定と出遅れた自民党だが、国会議員9人が民主という状況の打破を目指す。

  瀬川氏は昨年の衆院選に続く国政選挙への出馬。政権交代後の民主党連立政権に対し、国民の期待を裏切り、公約破り、公約違反を続けてきたと批判のボルテージを上げる。県民の暮らしを守り、中小企業や農林水産業を守る政治の実現を強調。「アメリカ言いなり、財界・大企業言いなりの政治を変えていく」と訴える。党は鳩山元首相と小沢氏の政治とカネの問題に対する説明責任を追及していく。

  伊沢氏も昨年に続く国政挑戦。5月に社民党の福島瑞穂党首が大臣罷免となり、連立政権から離脱する事態を受けて6月、急きょ出馬が決まった。普天間基地の移転に象徴される平和と護憲の問題を第1の争点として上げる。連立政権における政治とカネの問題から「国民の政治に対する不信が広がっており、信頼を取り戻すことが必要」と強調。「まじめな政治、うそのない政治を求めていきたい」と話す。

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