2010年 7月 1日 (木)

       

■ 盛岡県議補選あす告示 2議席めぐり5新人が立候補予定

 欠員に伴う県議会盛岡選挙区補欠選挙(改選数2)は2日、告示される。自民の高橋雪文氏(40)の参院選転出による県議辞職が4月に判明。来年4月の統一地方選までないと思われた県議選に、1年を切った段階で補選の可能性が浮上。政党や無所属による候補者の擁立作業が行われ、これまでに新人5人が出馬を表明した。政党公認の3人は同日投票の参院選候補との連動、地方政治団体の公認と無所属の2人は地方主権や住民自治を掲げた戦いで前哨戦に臨んでいる。投票日は11日。

  出馬を予定しているのは、表明順に無所属の盛岡市議福井誠司氏(51)、民主党公認の党県連U45青年局副局長高橋但馬氏(34)、自民党公認のスキー&スポーツコーディネーター村里洋子氏(54)、地域政党いわて公認の党青年・女性局長吉田敬子氏(32)、民主党公認の連合岩手会長代行軽石義則氏(49)の5新人。

  盛岡選挙区(定数10)は、現職の任期満了の半年を切らない期間に、欠員2以上が生じると50日以内に補選が実施される。自民、雪文氏陣営は参院との同日選を狙ったが、国政の混乱もあり日程が告示1カ月を切っても確定しない状態だった。

  このため早い陣営は4月下旬、来春の本選を目指していた陣営も5月下旬までに相次いで出馬表明。今回の補選は降ってわいた短期決戦となり、誰が議席を奪取するか分からない混戦模様だ。

  福井氏は、市議1期3年間の実績を強調。酒類卸業社長、元青年会議所理事長、盛岡一高OBなどとして、住民主体の自治や地場産業の強化による景気雇用対策を掲げる。作家の斎藤純氏が応援を表明するなど、後援会を中心に活動。告示日に自動失職するまで市議として活動し、政党候補との知名度争いに対抗。6月市議会にも出席した。

  高橋氏は、階猛総務大臣政務官の元公設秘書、元市議会副議長の父・金兵衛氏の長男として初陣に挑戦。党県連と再構築された金兵衛氏の後援会が連動。2人の子どもの父親として子育て施策などを中心に訴える。県議会で達増県政を支え、施策の実現を図っていくと主張。参院選の党選挙区、比例候補の応援で露出し、知名度アップも図っている。

  村里氏は、JOC国際専門委員の夫・敏彰氏と携わった冬季五輪、世界アルペン大会の誘致のほか、地域やPTA、ユネスコなど各活動の実績を強調。最年長を逆手に自ら「岩手の母ちゃん」とPR。次世代のための全国・国際的スポーツイベント誘致を通じ、盛岡、岩手を国内外に発信する活性化策を掲げる。党県連のテコ入れで支援拡大を図る。

  吉田氏は、中央政党と一線を画す党の公認候補第1号に抜てき。5人中最年少、176aの身長で存在感を出す。表明以来続ける街頭演説「青空トーク」は参院選公示前日の6月23日までに733回を数えた。党所属の現職県議5人の応援、吉田氏の地元都南地区の地縁・血縁者を掘り起こし「とにかくわたしの顔を知ってもらう」と意気込む。

  軽石氏は今期勇退を表明した吉田洋治県議の後継者として出馬を表明。吉田氏の後援会、支持母体の東北電力労組・連合岩手と運動を展開。さらに民主公認を加え短期決戦に走り陣立てで臨んでいる。参院選の選挙区で主浜了氏、比例は連合組織内候補11人と連動。「やるべきことはまだまだたくさんあるが、できることはやってきた」と気合いが入る。

   ◇ ◇

  今回の補選は、本選を9カ月後に控え、争点が見えにくく、有権者の投票の行方が注目される。投票率も踏まえ、参院選に埋没してしまうか参院選と連動した結果になるかは現時点で不透明だ。

  他方、民主党県連は8月の釜石選挙区補選(欠員2)にも候補2人を擁立。盛岡選挙区を含め4人が全員当選すれば、25議席で県議会の単独過半数を獲得することになる。自民党県連や県議会派をつくる地域政党いわてが、これを阻止できるかが焦点の一つとして浮上している。

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