2010年 7月 7日 (水)

       

■ 〈参院選終盤の情勢〉主浜氏がリード 高橋氏続く

 参院選は11日に投票が行われる。盛岡タイムス社は盛岡市内の有権者を対象に電話アンケートを実施し、取材で得た情報をもとに中盤から終盤にかけての情勢を分析した。盛岡市内では民主党現職の主浜了氏(60)=国民新党推薦=が民主支持層の厚さと現職、与党の強みを生かして3新人をリード。優勢に戦いを進めている。自民党新人の高橋雪文氏(40)は知名度のある盛岡市ながら、現職に遅れを取っている。社民党新人の伊沢昌弘氏(63)と共産党新人の瀬川貞清氏(60)は党支持層の多くを固めているものの無党派層で支持拡大に苦戦している。盛岡市の有権者は県内の約21%に当たり、回答者の約4割が投票態度を明らかにしていない。4氏とも党支持者からの支持は高率で得ており、無党派層を中心とした参院選への関心の高まりや陣営の巻き返しによって選勢が決まっていきそうだ。

  主浜氏は民主支持層の8割近くを固め、無党派層からも4候補の中で最も支持を集めている。30代から80代まで年代を問わず支持が得られている。職業も自営業、会社員、農業、無職などからの支持が厚い。男性の4割近くが支持し、男性の支持率が高い。

  主浜氏は党の公認決定前の12月から本番を見据えた県内回りを始め5巡目に入った段階で公示を迎えた。民主が全県制覇した昨年の総選挙での精力的な活動が自身の選挙にもつながり、6人の国会議員や達増知事、全県に広がる県議らの後援会に支えられ支持をまとめている。

  推薦する連合岩手の傘下組織などのほか、与党となったことで農業団体などかつての自民支持基盤の組織から推薦を得たことや自主投票となったことも後押ししている。しかし、昨年の「政権交代の夏」のような熱気が選挙全体にはなく、総選挙時に比べて党支持者が減っている。

  高橋氏は自民支持層の8割以上を固めている。無党派層の取り込みは主浜氏ほどではなく、無党派層への浸透が鍵。今回は選挙協力のない公明党支持者からも一定の支持を得ている。年代では20代のほか70代、80代で支持を得ているが30〜40代の同年代からの支持が伸びていない。職業では農業での支持が高く学生からも支持される。政治改革を重視する有権者からは最も支持を集めている

  高橋氏は自民の擁立作業が難航した末、今年に入って4月初めにようやく立候補が決まった。11年余りの地方議員経験を持ち、地盤の盛岡では一定の知名度を持っているが、国政という違うステージで、しかも1人を選ぶ選挙は初挑戦となった。

  このため、全県の態勢構築では走り陣立ては否めなかったが、自身の後援会、党県連・各支部、鈴木俊一後援会、県議や市町村議がサポートして地元と他地域の浸透と支持拡大を図り、党本部も幹部クラスを投入して支援している。衆院選時と比べ自民支持は大きく伸びておらず、40歳という若さで終盤、伸長をうかがう。

  伊沢氏も社民支持層の約8割を固めたが、無党派層や他党支持層へまだ十分に広がっていない。60代以上で一定の支持を得ており、男性よりも女性の支持率が高い。

  社民は普天間基地移設問題をめぐる党首の大臣罷免という緊急事態を受けて選挙区候補の擁立を決め、正式に伊沢氏と決まったのは6月初めだった。過去に盛岡市議、県議を経験し、2度の国政選挙に挑んだ伊沢氏の知名度を生かし、短期決戦に臨んでいる。

  当初は選挙区候補の擁立がなく比例のみの戦いで、くすぶっていた党支持組織などは擁立決定を歓迎。すぐに選対が機能し、地域組織が事前運動をバックアップして公示になだれ込んだ。党幹部が相次いで来県して援護射撃。比例区と伊沢氏の支援拡大を図っている。

  瀬川氏は共産支持の大半を固めた。しかし、無党派層の支持をつかみ切れていない。20代、30代から一定の支持を得ており、消費税問題を中心とした政策がどこまで浸透するかが鍵となりそうだ。志位和夫委員長が6日に来県して街頭演説し党の存在意義を示した。

  瀬川氏は昨年末に出馬表明し、年明けとともに本格始動した。県内回りとともに企業訪問など課題対応型の実践行動で「バッジのない国会議員」をアピールしてきた。

  6月初めの大演説会で党は来春の統一地方選の第1次として県議選2人、盛岡市議選の現職全員の公認候補擁立を発表。統一選と一体となった戦いを進める態勢を整えて本番に突入した。比例区候補も来県し、党支持の底上げを図っている。

  電話調査は3〜5日、盛岡市内の有権者を対象に実施。回答者の約6割が投票相手を回答したが、残りは未決定か無回答で、昨年の総選挙時に比べまだ決めていない人が多い傾向が見られた。

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