2010年 7月 8日 (木)

       

■ 〈盛岡県議補選終盤の情勢〉高橋氏抜け出す勢い 他の4氏、横一線

 県議会盛岡選挙区補欠選挙(欠員2)は11日、投票が行われる。盛岡タイムス社は、有権者を対象に実施した電話調査の結果と取材で得た情報をもとに終盤の情勢を分析した。民主党新人の高橋但馬氏(34)が民主支持層を手堅くまとめ混戦から抜け出す勢い。それを他の4氏が横一線で追う展開。届け出順に無所属新人の福井誠司氏(51)、民主党新人の軽石義則氏(49)、自民党新人の村里洋子氏(54)、地域政党いわて新人の吉田敬子氏(32)がしのぎを削っている。調査時点で50%が「まだ決めていない」と答えるなど、迷っている有権者が多いことが特徴だ。情勢は混戦模様で最後まで流動的だ。

  高橋氏は、階猛衆院議員の公設秘書から県議初挑戦。階氏後援会に達増知事後援会も含め青年部が支援する。7日は達増知事が自ら選車に乗り込んだ。8日正午に菜園の事務所前で大演説会、9日夜に地元、繋のホテルで演説会を開くなど引き締めを図る。他の陣営に比べて男女、各世代から広く支持を受ける。民主党支持層の3分の1を固めているが、他党公認や無所属の侵食も許している。

  福井氏は、住民主体の自治を掲げて「あえて無所属」で戦う。盛岡市議時代の後援会組織を軸に生業の酒類卸業界、同窓生、2巡目国体盛岡誘致で培った人脈などから支持拡大を図る。党派を超えて複数の市議も応援に回る。7日夜に県公会堂の総決起集会で約1千人を集め、必勝を期した。同世代や年輩層で伸び悩むが、公認政党にこだわらない層の支持や民主、自民支持層にも食い込む。

  軽石氏は、連合岩手会長代行はじめ労働団体、今期で勇退する吉田洋治県議の後継者として地域住民で組織された後援会、党公認のテコ入れで県議会入りを目指している。7日夜には盛岡駅西通のマリオスで大演説会を開き、約1200人が参加。達増知事も登壇した。男性や50、60代を中心に支持を集める一方、年輩層の浸透にやや苦戦。民主支持層は高橋氏よりも固め切れてない部分がある。

  村里氏は、全日本選手権準優勝の肩書きを持つスキーに加えスポーツ全般のコーディネーター。冬季五輪、世界アルペン誘致活動に加え、地元町内会やPTA、ユネスコの活動を通じた人脈に、党公認による参院選候補との連動を前面に打ち出して戦う。1日に事実上の総決起大会で400人を集めた。自民党支持層の4割を固めるが、参院選挙区候補との連動は他陣営に食い込みを許している。

  吉田氏は、候補者中最年少の32歳で、中央政党と一線を画す地域政党いわて初の公認候補として党県議5人が全面支援。地元津志田から都南地区が中心の後援会とともに県政に新風を吹き込む戦いに挑んでいる。8日夜には都南キャラホールの大個人演説会で、最終盤戦へ支持拡大を図る。男性の支持割合が高く、公認政党を重視しない層の支持も集める。民主、自民支持層にも食い込みを見せる。

  本社は3日から5日に盛岡市内の有権者を対象に電話調査した。同期間実施した参院選よりも態度保留の割合が10ポイント上回っている。態度保留が25%だった昨年8月の衆院選の倍に当たり、関心や認知度の低さが顕著だ。候補者の知名度不足も依然としてあり、各陣営が増票の余地を残している。最終盤の戦い方が当落を分けそうだ。


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