2010年 7月 9日 (金)

       

■ 動物公園出没の野生グマを捕獲 奥山に運んで放す

     
  8日午前8時10分ころ、わなにかかっているのが発見されたクマ(市動物公園提供)  
 
8日午前8時10分ころ、わなにかかっているのが発見された
クマ(市動物公園提供)
 
  盛岡市新庄の市動物公園内で目撃されていた野生グマが8日午前8時10分ころ、園内に設置されたわなにかかっているのが見つかった。クマは雄の成獣で体長約124aだった。市公園みどり課はその場で麻酔をかけ、計測したあと岩手大学の協力を得て耳に個体識別用の発信機を装着。午後1時ころに市内の奥山まで運んだ。麻酔から目覚めたクマは、一目散に逃げていったという。

  園や猟友会は、6日の調査でクマが餌としていると思われるクワの実を特定。翌7日の午前中にその周辺2カ所と園の外側1カ所に、はちみつとハチの巣が入ったわなを設置した。

  8日の朝、わなを確認に行った猟友会の人と公園職員が捕獲されたクマを発見した。捕獲直後から猟友会員が「珍しい」と驚くほどおとなしかったという。体長124a、体重53`、推定年齢5歳から6歳の雄の成獣だった。

     
  クマを捕獲したドラム缶式わな  
 
クマを捕獲したドラム缶式わな
 
  公園みどり課の今野孝一課長は「足跡から1頭のクマが数回クワの実を食べているというのは分かっていた。周辺の目撃情報がすべて同一の個体であるとは限らず、別のクマがいる可能性はあるので、再発防止もかねてこれから対策を講じなければならない」と慎重な姿勢だったものの捕獲されたことに安堵(あんど)していた。

  動物公園は捕獲の知らせを受け、9日から一般公開を再開する。

  田中光洋園長は「休園3日目にして捕獲されて、安全を確保するという点では最高の結果だと思う。猟友会の方の専門的な知識もあり、わなを設置して1日で捕獲できたのはさすがだと思う。地域の方も安心しているのではないか」と話す。

  9日の開園に向け、食堂や売店の準備などやることが盛りだくさんという。心底ほっとしたような表情だった。

  5日の午後5時ころクマを目撃した吉田正勝さん(66)は「いくら山の中にクマがいると思っても、この辺りまで降りてくるとは思っていなかった。あすから来場者や園の人だけでなく、地域の人も安心できる。本当によかった」と安心していた。


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