2010年 7月 26日 (月)

       

■ 〈北上川ゴムボート川下り〉激流、転覆、ヘリ出動

     
  開運橋上流の中州にいた出場者の救出劇(25日午前。北上川右岸から撮影)  
 
開運橋上流の中州にいた出場者の救出劇(25日午前。北上川右岸から撮影)
 
  第34回盛岡・北上川ゴムボート川下り大会(同大会実行委員会の主催)は25日、四十四田ダムから開運橋までの約8`間で行われた。レース途中、ボートに乗っていた1人が流されて連絡がつかない事態になり、フリーレースとパフォーマンス部門が中止された。幸い無事が確認されたが、この影響で240艇の480人が出場できずに終わった。前日からの雨で水量が多く、流れが急だったため転覆者が続出。ヘリコプターによる救出作業も行われるなど異例ずくめの大会となった。

  同日は前日までの雨でダム放流が行われていたが、実行委側はダム管理者から徐々に水位が下がることを確認し開催に支障なしと判断した。安全確保のためスタート地点を例年より下流に下げて予定通り午前9時にレースが開始された。

  5分おきに50艇が出艇する中、スタート地点から約300bの四十四田橋を過ぎた右岸に突き出た倒木にぶつかって転覆するボートが続出。一時は1度に6艇以上が重なった。

  開会式や現地で右岸に寄らないようアナウンスされたが、流れが急でボートのコントロールをうまくできなかったことが一因とみられる。消防から救助工作車が出動するなど、四十四田ダム付近は騒然となった。

  このうち9時50分にスタートした1組が倒木にぶつかって流された。1人はすぐ引き上げられたが、もう1人の一関市の30歳代男性がそのまま流された。男性は約40b下流で知り合いの別のペアに救出され、途中で失ったボートをつなげて3人で川下りを続けた。

  実行委はこの男性の安否の確認が取れず、事務局に緊張が走った。検討の結果レースを続行できないと判断。11時スタート予定のフリーレース、パフォーマンス部門の中止を決めた。男性の無事が確認できたのは11時半だった。

  各橋ごとに消防車両が張り付くなどする中、タイムレースは最後まで行われた。10時台には開運橋上流の中州に出場女性1人がボートから落ちて孤立状態となり、県防災ヘリコプターひめかみに空中から救助を受ける騒ぎも起きた。

  今回は昨年の大会がギネス認定を受けて以降最初の大会で、主催が盛岡市主導になって3回目。全部門1152艇のエントリーのうちタイムレースが799艇に対して773艇が出場した。

  フリー部門はエントリー246艇に対して235艇、パフォーマンス部門は7艇に対して5艇がそれぞれ出場予定だった。計240艇、480人がレースに挑戦できずに終わった。1組6千円の参加費は既に運営費やレースの賞品などに支出されている。

  大会では競技途中の気象急変でも出場者に参加費を返還しないのが原則。今回も返還は難しいが、事務局長の吉田春彦市ブランド推進課長は「今後検討する」とのみ話していた。

  事務局によると、レースが途中で中止されるのは過去の大会を通じて初めて。既に前日から南大橋には出場者が多数テントを張って当日に備えており、大会の中止はもちろん、延期も困難だった。 

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