2010年 7月 27日 (火)

       

■ ゴムボート川下りで盛岡市が「おわび行脚」 反省会は先送り

 中止措置が取られた第34回盛岡・北上川ゴムボート川下り大会(同実行委員会の主催)から一夜明けた26日、事務局の盛岡市商工観光部は捜索、救助に協力した盛岡東・西警察署、盛岡中央消防署、県総合防災室を訪れ、報告を兼ねた「おわび行脚」をした。今回の事態の内容の検証について「できるだけ早く実行委員会を開きたいが、皆観光関係者で盛岡さんさ踊りも近い」などと話し、開催は先送りされる見通しだ。

  所管の市ブランド推進課によると、スタート付近で倒木によりボートが折り重なって転覆した場所については、24日に危険個所として白い目印を掲げ、当日は開会式とスタート時に再三アナウンスを行っていた。にもかかわらず、実際に転覆を想定した救助要員の配置は行われなかった。

  一方で、出場者の安全確保のためジェットボート3艇のほかゴムボート6艇が用意され、三馬橋より下流の各橋には監視人を配置していた。特に北大橋付近のコース一番の難所には人員、ジェットボートが配置されていた。救助要員の数は09年の第33回大会と変更がないという。

  スタート地点の四十四田ダムでは大会当日の未明からダム水位を維持するため放流が行われていた。国土交通省のテレメータ水位で館坂橋は25日午前5時まで0・58bから6時台に0・93b、7時台に1・49b、レース開始1時間前の8時台には1・55bに達した。水防団待機水位1・4bを超えていた。

  実行委では徐々に放流を減らすという北上川ダム統合管理事務所の説明を受け、大会実施を判断した。9時台でも1・19b、10時台以降午後2時台までの水位は0・8bだった。水位が通常より高く、水流も早かった。

  今回の中止措置は転覆したボートに乗っていた出場者の所在確認が遅れたのが一因。過去の大会でも水位や気象に関係なく転覆により所在が一時分からなくなる出場者の例は少なくない。

  実行委事務局長の吉田春彦ブランド推進課長は「できるだけ早く実行委を開きたいが、情報もまとめて提示したい。中途半端なものでは検証できない。所在確認にはボートにもゼッケンを付けるべきなど、出場者負担となるが可能性も考える必要がある。いろいろな安全確認を検証したい」などと話していた。

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