2010年 7月 28日 (水)

       

■ 県立高校再編、地域に知恵あり 検討会議で酪農専科、遠隔授業など提案

     
  県立高の将来像を議論する地域検討会議の盛岡ブロックでの初会合  
 
県立高の将来像を議論する地域検討会議の
盛岡ブロックでの初会合
 
  県立高校の将来あるべき姿について意見交換する盛岡ブロックの「今後の県立高校に関する地域検討会議」の初会合が27日、滝沢村の県立大で開かれた。おおむね10年後を見据えた第2次県立高校整備計画の策定に向けて、地域の意見を聞くため、県内を9ブロックに分けて各地で開催されている。初会合では望ましい学校規模について慎重な検討を求める意見や地域の特性を生かした魅力ある学校づくりの推進を求める声が目立った。

  会議には委員として盛岡広域圏の2市5町1村の首長、教育長、PTA、産業団体の代表者と、オブザーバーとして県議、県立高校の学校長、県教委事務局の佐々木修一教育次長兼学校教育室長ら合わせて約70人が参加した。

  初めに県教委側が09年度に策定した「今後の高等学校教育の基本的な方向」の概要や今後の生徒数の動向、各高校への市町村別の入学者割合などを説明。盛岡地域でも少子化に伴い、県内中学校からの公立高校(全日制)の入学者数が今年度実数3437人に対し、2016年度で3077人、21年度で2708人に減少する推計値を示した。

  県教委が基本的な方向とする望ましい学校規模(1学年4〜6学級程度)に当てはめると、沼宮内(今年度入学者数76人)、葛巻(同50人)、雫石(同52人)が下回っている現状も明らかにした。

  意見交換では、特に生徒減が著しい町の代表者から、地域の高校の重要性を指摘する発言が相次ぎ「生徒数だけでは計れない小規模校の実績をきちんと検証する必要がある」「効率性だけを重視すれば中山間地域の過疎化にますます拍車がかかる。地域の人材をなくさないような配慮を」「地域で高校生が果たしている役割にも目を向けてほしい」といった意見が出た。

  高校の特色や魅力がよく分かる学校づくりを求める声も目立ち、「酪農で全国的に有名な葛巻に、酪農を専門的に学べる学科を作り、全国から生徒を募集するぐらいの発想があっていい」といった発言もあった。

  「盛岡地域はほとんどの学科がそろい、私立高校もある県内では数少ない恵まれた地域」と指摘した上で、全県的には「センター校と地域のキャンパス校を連携させ、出張授業や遠隔授業も取り入れるような新しい岩手型の高校を模索する必要があるのではないか」との提言もあった。ほかに遠距離通学への支援や学区の見直しなども話題に上った。

  県教委は地域検討会議のほか、地域住民との意見交換の場も設けて各地の状況を把握。11年度上半期をめどに、具体的な高校再編を含む第2次整備計画をまとめる。次回の地域検討会議は10月から11月にかけて開催する予定。


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