盛岡タイムス Web News 2010年 10月 8日 (金)       

■ 〈よしこさんのおいしい岩手〉56 栗の茶巾しぼり 丸山淑子

     
   
     
  硬く、腐りにくいために家の土台・家具等に使われる栗の木。落ち葉は腐葉土になり、イガは乾かしてお風呂を沸かす時の焚き付けに使われ(隣のばあちゃん説)、花からは力強く独特の風味がある蜂蜜が採れ、実は食料として親しまれてきました。

  栗の主な生産地は中国・トルコ・イタリア・フランス・日本等。ヨーロッパグリは皮が薄くむきやすく(12月のイタリアを旅した時に食した焼き栗は、香ばしく甘くて皮がむきやすかったことが印象的でした。地元っ子のまねをしてコートのポケットに入れ、ついでに指も温めました)日本グリは皮が厚く硬いのが特徴です。

  「栗は食べたい。でも、皮むきがやっかい」という方々に朗報です。鬼皮に切れ目を入れてレンジにかけると、実が出てくる新品種が登場しました。日本の品種改良の技術はすごいですね。

  シンプルで素朴な茶巾絞り。栗の甘みを生かし、砂糖は実の1/4量位にします。栗の甘さ・お好みで砂糖を増やして下さいませ。バターや生クリームを加えても美味です。

  【材料 6個分】1人分130`i

  クリ300c(正味200c)、砂糖50c、塩ひとつまみ

  【作り方】

  @クリは水からゆで始め(強火)、沸騰したら中火にして20分ゆで、ぬるま湯になるまで置いておく。

  A@をざるにあけて水気を切り、半分に切ってスプーンで実を取り出す。

  BAを裏ごしして、砂糖・塩を加えて良く混ぜ(この状態で冷凍保存しておくと便利。マロンクリーム等のベースになる。)、ラップを広げて1/6量をのせ、茶巾型に絞る。

  【ポイント】

  @ぬるま湯になるまで置く!→実がしっとりします。

  A裏ごしの目は自分に向かって×になるように置く!→裏ごししやすいです。

  B温かいうちに砂糖を加える!→砂糖が溶けて混ざりやすいです。冷めたらラップをかけてレンジにかけましょう。

  【栄養ひと口メモ】

  栗は種実類。芽吹きに必要なパワーがギューッと詰まっています。炭水化物が主ですが、ミネラル・食物繊維も含み、ビタミンCや「止血ビタミン」と呼ばれるビタミンKも豊富です。食材の季節感が薄れた昨今、栗は秋を代表する食材のひとつですね。
  (料理研究家、大迫町在住)

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