盛岡タイムス Web News 2010年 10月 14日 (木)

       

■ 桜山商店街、真っ向反対 盛岡市に構想の白紙撤回求める

     
  将来像に反対する約100人が参加した桜山参道地区に関する緊急説明討論会  
 
将来像に反対する約100人が参加した桜山参道地区に関する
緊急説明討論会
 
  盛岡市の内丸第2町内会(川村雄将会長)と東大通商業振興会(颯田淳会長)は13日、同地内の櫻山神社で、市が示した桜山参道地区の勘定所風建物や土塁・堀跡復元が盛り込まれた将来像に対する緊急説明討論会を開いた。地権者、桜山商店街の飲食店出店者と利用者ら約100人が参加。「市に裏切られた」「立ち退き前提の議論には応じられない」との意見が噴出した。市側はあくまで将来像を議論の「たたき台」と説明したが、参加者は白紙撤回を求めている。

  新沼正博市都市整備部長、今野孝一公園みどり課長らが出席。史跡盛岡城跡の保存管理計画に将来像をどこまで盛り込むかを市民や市議会、募集した意見から判断する考えを説明した。将来像については来年度に基本構想、12年度に基本設計着手を見込んでいる。

  公園が史跡、都市公園であること、60年以上続いた商店街として居住者や出店者の生活の場であることから「異なる場所でどう共存していくか」などと認識を示した。将来像の提示が唐突との意見に対しては、09年度策定のお城を中心としたまちづくり計画に触れられていると市の見解を説明した。

  質疑では、参道地区内の美容師の男性が「立ち退かせて何が共存か。一体で市街地活性化をしようとやってきたではないか。市役所に裏切られた。そんな気持ちでいっぱい」と涙ながらに抗議。新沼部長は「決してさっさと立ち退けということではない」と弁明した。

  ほかにも「谷藤市長は土産物屋や食堂を考えているようだが、おでってもあるのに、なぜ新しいものをつくるのか。既存の商店街では駄目か」(白龍)、「誘客のことを考えれば全く反対ではないが、あるものを壊して新しいものをつくるのには首をかしげる」(モンタン)と疑問が出た。

  内丸緑地と接する芳本酒店は土塁跡の復元で立ち退きを懸念。「全国的に珍しい場所。観光客は路地裏まで写真を撮影していく。100店弱が営業し、大家も含めれば数百人の生活が賄われている」と指摘。鐘楼付近の地権者男性は「昭和30年代に残っていた土塁を壊したのは市だ。今さら復元しても何の意味もない」と反発した。

  いしがきミュージックフェスティバルの企画運営に携わる下玉利元一さんは「ふざけるなという思い。こんな提案に今まで手を貸してきたのか。センスのない案を持ってくる市役所は大丈夫なのかなと感じる。絶対こんな案は通させない」と不満をあらわにした。

  新沼部長は「説明のまずさをまず第一に反省しないといけない。これで決まりではなく、将来像を語るのに緒についたばかり」と理解を求めた。

  颯田会長は「われわれは納得していない。公園緑地の位置づけを商業地にしてほしい。解体ありきの計画を示されても、われわれは乗れない」と反発。白紙撤回を求めた。

  川村会長も「突然の市の発表は青天の霹靂(へきれき)」と冒頭述べ、最後に「市は乗客の乗らない列車を走らせようとしている。復元はナンセンスであり、反対ということを強く訴えよう」と参加者に呼びかけた。

  市主催の同様の説明会は19日午後3時からと同7時から、いずれも市役所本庁舎8階で開かれる。参加自由。

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