盛岡タイムス Web News 2010年 10月 19日 (火)

       

■ 赤れんがが語る近代化 一斉公開と展示会

     
  実際に使用されたれんがと展示パネル  
 
実際に使用されたれんがと展示パネル
 
  旧第九十銀行本店本館建築100年と岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館建築99年を記念した展示会が22日まで、盛岡市中ノ橋通1丁目の岩手銀行中ノ橋支店赤レンガギャラリー、もりおか啄木・賢治青春館で開かれている。1日から全国各地で行われている近代化遺産全国一斉公開(全国近代化遺産活用連絡協議会など主催)に合わせた。近代化を支えた当時の最新技術、れんがの建物の違いや特徴、こだわりがうかがえる。

  赤レンガギャラリーでは近代建築の特徴である「赤れんが」に注目した展示が行われた。盛岡市内のれんが造りの近代建築24件のうち主要な17件の写真や、実際に使われたれんがを用いての建築法が解説された。

  展示されている青山2丁目の旧練兵場で使用されていたれんがには「上敷免製」という印が刻まれている。刻印は現在でいうブランドの印で、日本煉瓦製造会社という日本初の機械式れんが工場で作られたものだということが分かる。

  そのほかのれんがに刻まれている丸印や数字の9のような刻印も製造された窯を示すものであると考えられている。

  青春館では建物の図面や当時の資料、写真などがパネルで展示された。展示によると、2階外壁のタイルは1段ごとにれんがの長辺(長手)が飛び出るように組まれ、飛び出た部分にかみ合うようにタイルが積まれている。これはれんがに溝を掘りタイルを組み込んだ岩手銀行とは違う工法で、全国的にも珍しいものという。

  盛岡市教育委員会の花井正香文化財主任は「見慣れている自分のまちに実際にれんがの建築物がある。展示を見て自分の地域を振り返り、どんなものが残っているか探索してもらうきっかけになれば」と来場を呼びかけている。

  ギャラリー、青春館ともに入場無料。岩手銀行中ノ橋支店では展示のほか、20日に旧本店本館の見学会が行われる。見学は2回行われ、1回目は午前11時、2回目は午後2時から。参加無料で、各回とも先着15人、当日現地で受け付け。問い合わせは市教育委員会歴史文化課(電話651-4111、内線7355)まで。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします