盛岡タイムス Web News 2010年 10月 21日 (木)

       

■ 〈雫石町長選〉両者激しく競り合う 深谷氏に勢い、中屋敷氏浸透

 任期満了に伴う雫石町長選挙は24日に投票が行われる。盛岡タイムス社は有権者を対象にした電話調査の結果と、取材で得た情報をもとに告示直後の情勢を分析した。これによると、現新2氏は激しく競り合っている。新人の深谷政光氏(66)には勢い、現職の中屋敷十氏(59)は強固な支持が見られる。両候補者が互角の戦いを繰り広げている。調査では、「投票に行く」としている有権者の約3分の1が態度を保留している。残る3日間の戦いが勝敗の鍵を握りそうだ。

  本社は告示日前後の18、19の両日、町内の有権者を対象に電話調査を実施。協力が得られた有権者のうち投票に「行く」「行くつもり」と答えた353人の回答内容と取材で得た情報から選勢を分析した。

  新人の深谷氏は過去2回の選挙と出馬表明後の自転車での町内あいさつ回りで知名度が大きく浸透。民間経験を生かした行政運営に対する期待から40、50代を中心に支持を広げる。地元の林崎の住民らが精力的に運動を展開し、西山地区、票田の雫石地区で相手陣営を上回る勢いを見せている。

  政党の推薦や支援こそないものの、事務所には民主党国会議員、県議の為書きが張られ、事務所開き、総決起大会などでも同党議員の祝電を披露。民主系の支持町議4人が運動するほか、選対の最高顧問には元同町長の川口民一氏も名を連ねる。民主支持層で相手陣営を上回るものの、完全には支持を固めきれていない。一方で、自民支持層の一部にも食い込みを見せている。

  中屋敷氏は現職としての知名度に加えて県議2期、町長2期の豊富な行政経験を持ち、経歴や実績に対する安定感からとりわけ70歳代以上の世代には厚い支持を得ている。後援会(中川一会長)の青年部、女性部を中心に支持を訴え、地元の御明神地区で相手陣営を圧倒するほか、全地区から広く支持を獲得する。

  自民系の支持町議13人が常任幹事を務め、各地域で積極的に運動を展開。古くからの付き合いという地域政党いわての及川敦県議らも応援に駆け付け、自民支持層で支持を伸ばしている。総決起大会では民主党の大宮惇幸県議の名前も紹介され、民主支持層の一部も取り込んでいる。

  電話調査では選挙に「関心がある」「少し関心がある」と答えた人が9割を超えた。一方で、投票率は74年の選挙以来、年々下がっており、前回06年の投票率は73・59%と8割を下回った。前回選挙と同じ顔ぶれの2人による選挙ということで投票率の推移も注目される。

  支持する政党は52・7%が「なし」と答え、「民主」20・7%、「自民」14・7%と続く。深谷氏は民主支持層、中屋敷氏は自民支持層でそれぞれ優位に立つ。両候補者とも支持政党なしでは支持が拮抗(きっこう)する。社民支持層は深谷氏が優位、公明、共産など他党の支持層では大きな差は出ていない。

  候補者を選ぶ基準は「政策」が50・1%、「人柄」20・7%、「経歴」16・4%。町政に力を入れてほしいことでは「保健福祉・医療」が31・2%で最も多く、「農業」27・8%、「教育・子育て」13・9%と続いた。

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