盛岡タイムス Web News 2010年 10月 23日 (土)

       

■ 県立高校整備地域懇談会 地域に存続訴える声

 第2次県立高校整備計画の策定に向けた盛岡ブロックの第1回今後の県立高校に関する地域別懇談会が21日夜、滝沢村の盛岡農業高校で開かれた。盛岡地域の学校やPTAの関係者ら約40人が参加し、意見を交換した。ブロック全体で生徒数が減少し、特に郡部では学校の小規模化が進む見通しだが、「地域から高校がなくなることのデメリットも十分検証してほしい」などと存続を強く訴える声が相次いだ。

 県教委によると、盛岡ブロックでも生徒数の減少は著しい。中学校卒業見込み者数は2011年で4951人、計画の中間目標年度に当たる2016年で4440人、2021年になると3920人となり、10年間で1千人以上減少する見通し。

  過去5年間の中学3年生の進学先を分析してまとめた16年3月時点の高校入学者数推計では、盛岡市と矢巾町、紫波町の12の公立高校で、それぞれ178〜282人の入学者を確保する一方、沼宮内は52人、葛巻は34人、平舘は74人、雫石は45人にとどまるとしている。

  出席者からは、盛岡中心地域に近年、盛岡南や不来方といった公立高校が新設されたことに対し「生徒数の減少は当時から予測できたはず。周辺の高校へのしわ寄せが大きくなっている」との訴えや「地元高校には生活が厳しい家庭の子どもも多い。地元でしか学べない子がいる限り、そこから議論をスタートさせてほしい」など地元高校の存続を求める意見が出た。

  特別支援教育を必要とする生徒が年々、増加している現状から「支援を必要とする生徒たちの進学先にも配慮して検討を進めてほしい」との要望もあった。

  雫石高校PTAの星征一会長は「PTAや地域の後援会が一体となって学校の活性化や中高連携に取り組んでいる。地元で学ぶ子は、地元に残る子でもある。大学進学を目指してナンバースクールを目指す子は仕方がないとしても、それ以外の子どもたちは地元で教育したい」と願っていた。

  県教委は今月から11月にかけ、一般市民を対象にした懇談会を県内9ブロックで開催。各地域や団体の要望に応じて「出前懇談会」も開く。盛岡ブロックの2回目の懇談会は11月16日、盛岡市盛岡駅西通1丁目のアイーナで開催予定。

  地域住民の意向を把握した上で11年度上半期をめどに、具体的な高校再編を盛り込んだ第二次整備計画をまとめる。

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