盛岡タイムス Web News 2010年 10月 30日 (土)

       

■ 盛岡駅・開運橋が120周年 本紙主催座談会

 盛岡市の盛岡駅と開運橋は今年で120周年を迎えた。東北本線は1890年(明治23年)に盛岡まで開通。盛岡駅が同年11月1日開業して以来、開運橋は多くの人々を迎え、送り出してきた。盛岡駅は駅前商店街とともに、東北有数のターミナルに成長している。きょうは盛岡駅前で記念行事が行われる。12月4日は東北新幹線が新青森駅まで延び、1982年の盛岡開業から28年で全通する。この節目にあたり、「鉄路と橋に開けた夢」と題して、盛岡駅長の佐藤年男氏、盛岡駅前通振興組合理事長の石田和徳氏、盛岡SL等保存会の小山命氏、盛岡タイムス社長の大内豊氏がこれまでの120年を語り合った。明治から平成へと三つの世紀にまたがる足跡に思いをはせ、北東北の拠点として一層の飛躍を期した。

 佐藤氏は「駅は自分たちの職場だが、玄関口としての駅ということで、地域の人とお客様を迎えて、盛岡を代表する気持ちをもって仕事しようとやってきた」と、駅長の責任感を示す。新幹線の八戸延伸後の盛岡駅の状況については「乗降で3万5千人。銀河鉄道の数字と合わせると開業前以上の利用者数になっている。一時は通過型に変わるのではないかと大分心配はあったが、盛岡駅の拠点性は八戸開業の場面ではあまり動かなかった」と話し、求心力に自信を見せる。

  小山氏は1982年の新幹線開業時を振り返り、「そのときわずか4往復だった。そのあと上野開業があって、東京開業があった。今の新幹線の本数を考えると、最初の4往復のお客さんがなぜこんなに乗るようになったのかと思う」と鉄道マンの感慨に浸る。そのうえで「スピードは確かに必要だが、昔は急行列車に食堂車があった」と懐かしみ、「速くなるのはうれしいことだが、それによって失われてしまったものがあって、それを見直すことも必要」と述べ、古き良き旅情に、新たな価値を見いだしている。

  石田氏は駅前商店街を代表して、「そういうスローフード的な片方は速さ、片方は自然やローカル的なものに特化して観光と結びつける方法はないか」と賛成し、岩手の魅力をさらにアピールする余地を唱える。そのうえで「やはり盛岡中心ではないか。盛岡駅前が中心になるように頑張りたい」と、地元の心意気を見せる。

  大内氏は「これから大事なのは立体的な観光。共通施策で陸海空の輸送体系をどうするのか、立体観光の時代に入っていくと思う。そういう意味では鉄道、新幹線もだが花巻空港やレンタカーなど新幹線との組み合わせも大事。盛岡の新幹線を拠点とした対策をしていかねば」などと提唱した。

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