盛岡タイムス Web News 2010年 10月 31日 (日)

       

■ 盛岡商工会議所の永野会頭、あす退任 1期3年、存在感示す

 永野勝美盛岡商工会議所会頭(75)は11月1日、新会頭にバトンを渡す。在任はわずか1期3年だが、歴代会頭の中でも極めて印象度の強い会頭だった。強力なリーダーシップを発揮、盛岡市や県と連携を取りながら行政施策を後押しし、行動する会議所へと変ぼうさせた。地産地消や地域循環型経済の推進、実業家らとの具体的な観光振興施策推進、国際リニアコライダー誘致活動などに着手。33周年記念盛岡さんさ踊りを成功に導いた。

 1日に盛岡商工会議所臨時議員総会で新会頭、副会頭などの新役員が決まり、新体制がスタートする。永野会頭に在任中の歩みを振り返りながら、新体制や議員へ託す思いなどを聞いた。

  │3年間どんな思いで会頭職を務めたか。

  永野 岩手銀行頭取に就任したとき、使命感を持ち、東北一の金融機関を目指す宣言をした。厳しく指導したが、その結果、株価は上がり自己資本も増加した。会議所会頭に就任したときも強烈な使命感を抱いた。会議所の存在意義は会員が利益実感を持つこと。会員が利益を感じることが盛岡、岩手の活性化につながると考えた。

  │地産地消推進をはじめ観光振興推進など新たな取り組みを開始したが。

  永野 いずれも利益実感のためにできることから次々に着手した。続どんど晴れ放映に向けた活動も行った。小岩井農場が全面開放する動きにもなる方向にある。しかし、まだまだ道半ばである。

  │就任中の事業や取り組みをどう評価するか。

  永野 一つ一つの取り組みへの評価に関しては、私が言うことでない。会員が評価すること。19代会頭が何をし、どのような影響があったかは歴史が決める。

  │新体制に託すこと、取り組むべき課題は。

  永野 託すことも課題もたくさんあり、さらなる問題も出て来よう。今後も円高は続く基調にあり、デフレも進行しよう。景気の先行きはなかなか見通せない。そのような中で、会員はどのような経営をしなければならないか。売り上げが30%ダウンしても経営可能な体質を作る。経営を強くするための方策や知恵を働かす必要がさらに要求される。中国を中心としたアジアや世界各国の動きも踏まえていかに戦うか。大いに取り組むべき課題だ。

  │インターネットの時代での課題は。

  永野 これからの時代は市街地と郊外という対立の図式も意味がない。盛岡から首都圏や九州、さらには世界へと市場を広げることが可能な時代にある。すでに盛岡でも三陸でも動き出した会社がある。観光も視野を広く持ち、新たな発想で、課題解決に取り組んでもらいたい。

  │新体制後に顧問として求められるようだが。

  永野 新会頭や新役員が新たな発想や考えで、会議所の運営をしてゆこう。大いに期待したい。私は顧問でありあくまで相談役。相談があれば相談に乗る立場。いずれ新たな会議所の時代を切り開くことを望みたい。

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