盛岡タイムス Web News 2010年 11月 3日 (水)

       

■ 中津川の中洲撤去を提案、委員から異議 かわまち懇で洪水対策

 盛岡の中心部を流れる北上川、中津川の観光資源としての活用、沿川におけるまちづくりと連携した水辺空間の形成により、地域活性化などを図ることを目的とする「かわまちづくり」の事業が進められている。この取り組みについて意見を聞くため岩手河川国道事務所と盛岡市が設置している盛岡地区かわまちづくり懇談会(座長・海田輝之岩手大学工学部教授)は2日、盛岡市勤労福祉会館で開かれ、中津川について市民提案書の報告を受け、今後の施策について意見交換した。

 市民からの提案書はこれまで3回開いたワークショップの成果をまとめたもの。今回は中津川の上の橋から下の橋までを対象に具体的な施設整備や市民の参画・役割分担のあり方について議論した。

  事務局がまとめた施策としては、仮称盛岡かわまち勉強会を年度内に設置し、多様な市民参画、行政との連携の実現化に向けた議論の場とする。維持管理連携方策、各種イベントの運営方策、かわ・まち・橋の歴史・文化を伝える方策、中津川オープンカフェの実現化方策などが議題に想定される。

  毘沙門橋上流右岸の侵食防止、安全対策として木工沈床としている護岸については安全面、景観面、環境面に配慮をという意見を受け、護岸前面に捨て石を設置し、高低差解消による安全面の向上と洗掘防止を図る。

  アクセス道整備では、アクセスの増設やスロープ整備、遊歩道の拡幅などが意見として出された。このため中の橋下流右岸の坂路改良、県民会館前の階段新設、深沢紅子野の花美術館前の階段改良、上の橋下流右岸のスロープ改良、中の橋下流左岸へ必要最小限幅の管理用通路整備、三川合流点〜上の橋(右岸)の遊歩道拡幅(1・8b以上)を具体施策として提案した。

  毘沙門橋の上下流にある中州については、生息・生育する動植物や治水上・管理上の安全性を考慮し、保全や撤去等の適切な措置をという提案書を踏まえ、同日は中州を撤去する施策を示した。しかし「中州は野生動物生息空間の景観としてすばらしい。カモ類の夜間の隠れ場にもなっている。柳を伐採する、中州を小さくするといった工夫はできないものか」と、委員の中から異論も出た。

  このほか「中州ができるメカニズムを考慮しないといけない」や「治水での安全性確保にはある程度、撤去しなければならない」などの意見もあり、中州撤去の施策については、懇談会の意見は集約されなかった。

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