盛岡タイムス Web News 2010年 11月 6日 (土)

       

■ 歴史あるまちづくりを 全国町並みゼミ始まる

     
   県公会堂大ホールで行われた全国町並みゼミの開会式。め組の音頭上げが開幕を飾った  
   県公会堂大ホールで行われた全国町並みゼミの開会式。め組の音頭上げが開幕を飾った  
  第33回全国町並みゼミ盛岡大会(同実行委員会、全国町並み保存連盟の共催)は5日、盛岡市内で開幕した。7日まで城下町や戦前戦後のまち並みや近代化遺産などをめぐる八つの分科会、全体会などが行われる。県内外から約1千人が訪れ、自然と歴史文化の香り漂う市内を見て回る。夜なべ談義などを重ねながら、最終日にゼミの総括と提言、大会宣言が採択される。

 メーンテーマは「暮らしのいきづく町並み〜住民による歴史まちづくり〜」。5日は同市内丸の県公会堂で開会式が行われた。国の登録有形文化財・公会堂の見学会も事前にあった。「め組」が音頭上げを披露し、開幕を飾った。

  実行委員長の村井軍一盛岡まち並み塾代表世話人は「盛岡城は築城400年以上を数え、市は先駆けて自然環境と歴史環境をメーンにした取り組みを1971年に全国発信した。まち並みは内外を問わず人がつどう。人間としての心の遺伝子が呼び寄せるから。それぞれの心の遺伝子を目覚めさせることを期待する」とあいさつ。

  全国連盟の前野まさる理事長は「盛岡から学ぶのは人柄が重要な要素と感じさせられた。盛岡の心意気、支えているのは人柄だ。外の目から価値を評価するのは大事。それを持続可能にするには住民自身の内の目から、何百年と守り続けてきた仕組みを学ぶ必要がある。それはまさに人の心の問題」と訴えた。

  式では実行委会長の谷藤裕明市長が来盛を歓迎。来賓の平井節生県県土整備部長、林良彦文化庁主任文化財調査官らが祝辞を述べた。作家森まゆみさんの基調講演、全国各地のまち並み保存団体の事例報告が行われた。

  開催地・盛岡からの報告では、町屋の保存とイベントなどを通じた活性化策などが紹介された。桜山商店街と史跡盛岡城跡との共存、盛岡バスセンターに代表される戦後の建築物の評価などが急務の課題として挙げられた。

  6日は各分科会が行われ、城下町風情漂う鉈屋町かいわい、公会堂、青山地区の覆馬場や北山寺院群を実際に見学して回る。テーマの通り、盛岡にある自然や歴史的街並み環境の保全、活用事例を紹介し、参加者が活性化策や定住促進などについて討議する。

  全国町並み保存連盟は北海道から沖縄まで67団体で構成。開発などで行政による解体危機にあった歴史的建造物群や景観を、住民側から保存活用、継承に取り組んできた。盛岡まち並み塾は05年に発足し、07年に加盟した。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします