盛岡タイムス Web News 2010年 11月 10日 (水)

       

■ 柳村氏が再選 滝沢村長選、8年ぶり無投票

     
  再選を決め後援会幹部と万歳する柳村典秀氏  
 
再選を決め後援会幹部と万歳する柳村典秀氏
 
  任期満了に伴う滝沢村長選挙は9日告示された。現職の柳村典秀氏(55)のほかに立候補の届け出はなく、8年ぶりとなる無投票で再選を果たした。村議3期、県議2期と豊富な政治経験に加え、1期目4年間の安定した行政運営が住民から一定の評価を得ることにつながった。

  出陣式で柳村氏は「4年間、住民との対話を第一に住民目線で生活を考えていこうと必死にやってきた。財政的にも誇れるようなものを築いて次のステップに向かいたいという思いでやってきた。ようやくこれから将来の発展のための投資ができる準備ができた」と1期4年間を振り返った。

  その上で「滝沢村の魅力と活力を引き出しながら滝沢村の発展につなげ、さらには住民の皆さんとの率直な意見交換、あるいは住民の声に対して耳を傾けながら丁寧な行政運営をやっていきたい。そのことがさらに信頼を勝ち得て、5万4千を超えようとする滝沢村の発展につながっていくと思っている」と決意を語った。

  柳村氏は村議会3月定例会で出馬を表明。無競争になることを懸念する声も村内にはあったが、対抗馬擁立までに至らなかった。06年選挙は過去最低の投票率だった。今回は8年ぶりの無競争。住民の生活基盤が隣接する盛岡市に依存する中で、村政への関心は年々低くなっている。

  政党や団体への推薦要請を行わず、無所属で出馬。後援会事務所開き、出陣式には民主、自民の両党から県議が激励に駆けつけるなど政党色を薄めることで各支持層に幅広く支持を訴える形をとった。

  信条に「村民との対話を基本にし、声なき人々の心情も察しながら、透明・公平・公正で信頼される村政の確立を目指す」と掲げる柳村氏。1期目4年は、お気軽トーク、村政懇談会と住民の意見に耳を傾けることを重視してきた。

  住民には「大きな失政はない」「地域にも足を運んでくれる」と現職の村政運営への安定感を感じる意見がある。一方で、「地方主権社会が叫ばれているのにどういうものを想定しているのかが見えてこない」と独自色の薄さを指摘する声もある。

  交流拠点複合施設の整備計画に着手するほか、新設小学校の整備、IPUイノベーションパークの整備など大型の事業への取り組みが本格化する2期目。地方自治体をめぐる財政状況がますます厳しさを増す中、一歩間違えば「箱モノ行政」との批判につながりかねない。柳村氏は「今必要なんだということを理解してもらう手法で広く意見を聞かなければならない。もっと丁寧に住民との話し合いを持ちながら進めていきたい」と話す。

  村政運営に当たっては、1期目の成果としてこれまで聞いてきた住民の声を反映させた政策の実現が望まれる2期目。約5万4千人の人口を抱える滝沢村のかじ取り役として、柳村氏には住民の声に真摯(しんし)に耳を傾ける姿勢と共に、大きな求心力も求められる。
(泉山圭)

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