盛岡タイムス Web News 2010年 11月 10日 (水)

       

■ 〈過ぎ去りし日〜北上山地の写真帳〉28 座敷ワラシ 横澤隆雄

     
  座敷ワラシ(昭和60年ころ、遠野市青笹町にて)  
 
座敷ワラシ(昭和60年ころ、遠野市青笹町にて)
 
  大きな家の中でいつも仲良く遊ぶ3人兄妹でした。一番上のお兄ちゃんは6歳、2番目のお兄ちゃんは5歳、そして3番目の妹は3歳でした。さらにその下に4番目の弟もいたのですが、まだ赤ちゃんだったのでみんなと一緒に遊ぶことはできませんでした。

  寒い冬の日でも外遊びが大好きな子供たちでしたが、広い家の中では外遊びと同じようなことが容易にできるので天候の悪い日などは広い座敷を思い切り走り回っていました。

  鬼ごっこ、かくれんぼ、サッカーや野球のようなボール遊びなど外で遊ぶのと変わらない遊びを家の中で思う存分楽しんでいました。

  冬の太陽が座敷の奥まで届く寒い日のこと、降り積もった雪に反射されたまばゆい光が子供たちを包んでいました。冬の日に美しく照らされている子供たちを見ていると、遠野物語の世界に登場する座敷ワラシを想像してしまいます。住む家と、それを見た者に富と繁栄をもたらしてくれると言われる座敷ワラシとは、この子供たちのように美しい童子ではないのだろうかと。

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