盛岡タイムス Web News 2011年 1月 1日 (土)

       

■ 21世紀の城下町を 超コンパクトシティ、動き出すまちづくり

     
   もりおか歴史文化館内に展示される盛岡城の模型。明和三年書上盛岡城図(明和3年は1766年)をもとに作成。櫓(やぐら)など建物の詳細な図面は伝わっていないため、古写真や絵画、平面図を元に推定復元した  
   もりおか歴史文化館内に展示される盛岡城の模型。明和三年書上盛岡城図(明和3年は1766年)をもとに作成。櫓(やぐら)など建物の詳細な図面は伝わっていないため、古写真や絵画、平面図を元に推定復元した
 
  21世紀最初の10年が過ぎ、新たな10年が始まった。21世紀のお城を中心とした新たなまちづくりが動き出している。盛岡市の中心に位置する盛岡城跡公園(岩手公園)。その周辺は、川と緑などの自然に恵まれ、歴史と文化にもあふれている。主要行政機関が集まり、商業の集積地でもある。商業の発展ともに、お城を中心としたまちづくりが進んできたと言えよう。

 南部信直が1592年(文禄元年)に盛岡城の居城を定めたと言われてから今年で420年。盛岡はお城を中心にまちが広がった。藩政時代から栄えた老舗の商店が今に残る肴町かいわい。明治以降には盛岡信用金庫、岩手銀行、旧第九十銀行など県内初の一大金融街が形成された。今でも、市内で最も古い中心商店街としてその存在を示し、全がいアーケードのホットラインサカナチョウは市民生活に欠かせない商店街となっている。

1931年(昭和6年)の大通の開町から徐々に、発展を遂げた大通と菜園かいわい。60年にはアーケードを開設。大通商店街は1982年の大宮までの東北新幹線開通から目覚しい発展を遂げ、北東北で最大の繁華街となった。その間、80年に肴町から菜園に移転した川徳デパートが大通・菜園かいわいの核店舗としてまちづくりに貢献した。

  終戦後に店舗が貼り付いた桜山かいわい。櫻山神社参道地区問題が浮上し、その行方が注目されるが、20代、30代の若い層が飲食、衣類などを出店し老舗と共存しながら活性化に一役買っている。最近は昭和レトロを醸し出す地区としても注目されている。

  それぞれの地区が商業を中心に、お城を囲むように発展し都心を形成してきた。

  7月には、もりおか歴史文化館が旧県立図書館跡にオープンする。南部家資料館設置のほか秋まつり山車なども飾られる。さらに観光機能としてコンシェルジュが配置され、観光に関する情報のサービスをする。プラザおでってとの相乗効果を発揮し、観光ゾーンとしての魅力度アップも期待される。

  今年の地域経済の行方はまだまだ不透明感が漂う。少子高齢化、東北新幹線全通によるさらなる都市間競争、郊外大型店との集客競争など城を中心としたゾーンが生き残るためにも、お城を中心とした新たなまちづくりには交流人口の増加を図り、居住人口も含め、回遊性を高めた活性化が求められている。

  今年は、懸案の盛岡バスセンターの再開発などの動きも出そうだ。市の推進するお城を中心とした計画の有無に関わらず、商業者であり地域住民は期せずして既に城を中心とした面の連携を深めている。お城を中心とした超コンパクトシティの新たな幕が上がる。

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