盛岡タイムス Web News 2011年 1月 9日 (日)

       

■ 〈芸能ばんざい〉28 飯坂真紀 釘ノ平念仏剣舞

     
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  新春は青空に冴える白銀の姫神山を拝んだ。今回この山の麓にある念仏剣舞を紹介したいと思う。
  踊りのうまい子がいるなあ、と思ったのは10年ほど前だっただろう。旧玉山村の郷土芸能フェスタで「釘ノ平念仏剣舞」を見たときのことだ。踊り手が輪になり、2本の綾棒を投げ上げたり、扇を回したり、長刀を持って踊る中に、かわいい小学生ながら芯がしっかりとして動きの華やかな子がいた。4年生で剣舞に加わったお姉さんを見て自分もやるようになったという中島紫苑さんだ。

  紫苑さんは現在若くして団体の中心的な存在になっている。釘ノ平念仏剣舞の保存会長はお母さんのエイ子さんである。釘ノ平集落もご多分に漏れず高齢化少子化が進んでおり、保存会としての活動は中島さん家族の肩にかかっているのが実情だ。

  「だって、誰かがまとめていかなきゃならない。自分の子どもを育てるときにいろんな人に世話になったでしょ、だから地元への恩返しとして始めたの」

  エイ子さんが強調するのは、民俗芸能うんぬんというより子どもたちの健全育成の一環として活動しているという点だ。

  「今参加している子どもは小学校2年と5年と中学生。でも中学生は受験で来られなくなった。ホント人が少ないの。だけど今、踊りたいっていう3歳の男の子が入ってきたから、もうちょっと頑張ろうと。うまいヘタは関係なくね、皆で一生懸命練習して終わったらジュース飲んで『楽しかったね』って笑って帰りたい」。

  かつてはお盆に奉納したというが、エイ子さんが関わるころにはそんな儀礼はすたれていた。

  「今年は盆の16日はお墓に行くかなあと思ってる。念仏剣舞だからね」と心強い抱負を聞かせてくださった。

  釘ノ平の肝っ玉母さん、エイ子さん親子と子どもたちにとって良い1年でありますように!

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  【釘ノ平念仏剣舞の今後の予定】盛岡市イオンスーパーセンター渋民店の新春イベント(10日)、映像記録事業(2月6日)ほか。

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