盛岡タイムス Web News 2011年 2月 8日 (火)

       

■ 骨格編成6815億9900万円 県が当初予算案

 県は7日、2011年度当初予算案を発表した。4月の知事改選期を控えた骨格予算。一般会計は6815億9900万円となり、前年度当初比171億6800万円、2・5%減。新規事業や政策的な経費は6月補正で編成する予定だが、新規または政策的な経費であっても、年度当初からの早期の事業着手が必要な事業については、当初予算に計上した。過去の骨格予算に比べ減少幅が小さいのは義務的経費の増加、国の経済対策などによる目的型の各種基金を活用した事業の計上が主な要因。昨年12月下旬から年末年始にかけての荒天被害対策として10年度補正予算案、11年度補正予算案も合わせて発表された。

  骨格予算ながら、いわて県民計画の着実な推進を基本に、県民の仕事と暮らしを守るため、依然として厳しい経済・雇用情勢に対応した取り組みや地域の保健医療体制整備などの取り組みを進める。

  雇用の創出と就業の支援、地域経済の活性化、医療・子育て・福祉、安全・安心な暮らしを重視した政策展開を図る。6月に見込まれる平泉の文化遺産の世界遺産登録推進費や「いわて平泉年」事業といった関連事業、来年のいわてデスティネーションキャンペーンに向けた取り組みを進める。

  予算規模は過去の骨格予算編成の前年度比が、07年度が7・9%減、03年度が6・5%減だったのに比べ、減少幅が小さい。これは人件費は減少したものの扶助費や公債費が増えたため義務的経費が増加したこと、国の経済・雇用対策等の補正予算により既造成されている各種基金を活用した事業を当初から計上できたことによる。

  達増知事は予算案発表の記者会見で「現下の社会情勢を踏まえ、新規または政策的事業であっても早期の事業着手が必要な事業は当初予算として計上している。2月補正予算として編成する経済対策関係予算と合わせ、地域経済や雇用への切れ目ない措置を講じていく」と話し、前年度と同様に2月補正から新年度予算へつなげる。

  過去2年連続で、前年度比増となった当初予算だが、11年度は骨格のため3年ぶりに減少に転じた。当初では財政調整基金など主要3基金の取り崩しはなかったが、今後に償還ピークに入っていく公債費の見通し、一般財源確保の厳しさなどから総合予算の形が整う6月補正で、政策的経費をどの程度の積み上げにしていくかが今後注目される。

  新年度の各会計当初予算案、荒天被害対策の10年度補正予算案、11年度補正予算案は15日招集の県議会2月定例会に提案予定。今年度補正予算案については、初日の審査、採決により早期の対応を図っていきたい考えだ。

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