盛岡タイムス Web News 2011年 2月 9日 (水)

       

■ 〈過ぎ去りし日〜北上山地の写真帳〉41 横澤隆雄 薪運び

     
  薪運び(昭和60年ごろ、川井村=現宮古市=箱石にて)  
 
薪運び(昭和60年ごろ、川井村=現宮古市
=箱石にて)
 
  集落の各家では薪(まき)ストーブを使っています。もちろん他の暖房器具もあるのですが、家の中心には必ず薪ストーブが置かれています。

  薪ストーブは火力が強いので、短時間で部屋を暖めることができるということのほかに、釜を乗せておけばいつでもお湯が沸き、鍋を乗せておけば手軽に煮込み料理ができたり、その上餅や魚が焼けたりと、いろいろな利点があります。

  そして何より薪ストーブの周りにはいつの間にか人が集まって来ます。薪ストーブを囲んでの家族だんらん、近所の人たちとのお茶飲みなど薪ストーブの周りにはいつも笑い声が響きます。

  その薪ストーブの燃料となる薪は自宅の裏山などで調達されるのですが、切って割って作られた薪は家の軒下や薪小屋に積まれ、よく乾燥してから利用されます。

  赤々と燃えるストーブの火を保つためには薪の補給も欠かすことのできない作業です。軒下に積まれたたくさんの薪が底をつき、壁の全面が顔を出す頃になると山奥の集落にも遅い春がやって来ます。

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