盛岡タイムス Web News 2011年 2月 16日 (水)

       

■ 一般会計総額は1080億円 盛岡市新年度予算は過去最高の積極編成

 盛岡市は15日、11年度当初予算案の概要を発表した。一般会計総額は1080億7200万円で、10年度当初比65億8700万円、6・5%の大幅増とした。予算増額は4年連続、1千億円規模は2年連続で過去最高額を更新した。総合計画の普通建設事業がピークを迎え、保険給付費などの増大で他会計繰出金の増加が見込まれる。谷藤裕明市長は「市民生活の不安解消と地域経済の早期安定化を最優先に取り組む」と、超積極型予算編成の趣旨を説明する。予算案は最終調整後、24日招集予定の市議会3月定例会に提出する。

  ■歳入

  市税は約405億円で10年度当初比約3億8千万円増だが、歳入全体の構成比は37・5%と4割を切っている。自主財源比率は43・6%と10年度当初比1・2ポイント低下。05年度以降の低率を更新中だ。

  国の財政運営戦略では「地方の安定的な財政運営に必要な地方一般財源総額について10年度と同水準を確保するとしている」(谷藤市長)とし、市税、地方交付税、臨時財政対策債の総額を10年度と同程度と見込んでいる。

  地方交付税は約189億円で、同当初比12億9千万円増を見込み、構成比17・4%。次いで多い国庫支出金は約184億円で、同当初比12億9千万円増となっている。

  財政調整基金など主要3基金については、国民健康保険税や介護保険税の特別会計への繰出金増加が見込まれるため、財調を13億9千万円取り崩す。10年度の取り崩し額は500万円だった。それでも3基金残高は10年度当初比8億円増の58億円を維持する。これとは別に新たな3基金が創設される。

  市債は約133億円で、同比18億2千万円、15・9%の増。構成比は前年度当初より1〓上昇し、12・3%。発行額は行財政構造改革に基づき臨時財政対策債を除いて一般会計総額の8%以内を堅守。元金の返済額を上回らない7・8%に抑制した。

  11年度末の市債残高は10年度末と比べて2千万円減の約1310億円と見込んでいるが、当初予算比では10年度の1309億から約1億円増える計算だ。

  旧玉山村との合併効果額は約32億8千万円で、10年度当初比20億4千万円の増。内訳は地方交付税の合併補正分の増が3億2千万円。合併特例債として新火葬場整備や好摩地区体育施設整備など14事業に約29億2千万円(同比21億円増)が充当される。国からの合併推進体制整備費補助金約4千万円もある。

  ■歳出

  総合計画41施策のうち「子育て支援」「観光・物産の振興」「交通環境の構築」3施策は10年度に引き続き重点配分される。新規事業は75事業(10年度65事業)。

  性質別で見ると、義務的経費は総額で573億3千万円で10年度当初比10億5千万円の増となった。歳出全体の構成比が2・4ポイント下がって53・0%と09年度よりも下回った。

  内訳は職員らの人件費が164億4千万円で10年度当初比4500万円の減、市の借金返済に充てられる公債費が155億円で同比1億6千万円の減。生活保護や子ども手当などの扶助費は253億円で同比12億6千万円、5・2%の増になった。

  投資的経費の普通建設事業費は168億4千万円で、同比35億5千万円、26・7%増えた。構成比は10年度当初より2・5ポイント上昇し、15・6%になる。


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