盛岡タイムス Web News 2011年 2月 18日 (金)

       

■ 大幅減額予算を承認 岩手競馬、中央連携へハードル

 県競馬組合議会は17日、盛岡競馬場で開かれ、2011年度一般会計予算案など議案3件を可決した。一般会計は527億8023万3千円で前年度当初比より29億6610万7千円、5・3%の大幅減。併せて示された予算のベースとなる新年度事業計画案の収支計画では岩手競馬と広域受託協力金などの収入は195億5100万円で、前年度当初比29億3800万円、最終見込み額比で11億7700万円の減と見込んでいる。それでも議員には手堅い数値かどうか「心配がある」との見方もある。

  事業計画における競走計画の新規事業は特別競走のうち7競走を全国地方交流競走として実施、短距離系1競走の重賞格上げ、2歳馬の一部競走の賞金増額と他地区からの転入制限の緩和、短距離競走の新設、ホッカイドウ競馬との2歳馬の交流競走実施、レディースジョッキーズシリーズの実施、騎手招待レースの実施。

  新年度は4月2日、水沢競馬場で開幕する。日程的には2012年度からの地方競馬共同トータリゼータシステム運用開始に向けた準備で3月の特別競馬がないため開催日数は減少。薄暮競馬は日数拡大や時間帯の見直しにより拡充を図る。

  発売収入は主催競馬が179億4700万円で、前年度当初より30億2300万円、最終見込み額より11億200万円の大幅減を見込み、200億円を大きく割り込んだ。

  支出は、新経営計画の経営指標の枠組みに基づいた配分割合の中で運営。賞典費や出走手当の水準は現状を維持し、引き下げを避ける。内部経費や委託業務費などの内容を見直し支出を抑制。発売額の低下により収益悪化が見込まれる場外発売所の福島を年度当初から廃止する。福島は今年度、通常開催終了時で発売5700万円。09年度比2千万円の減となっており新年度、単体で収支を図る原則を実現するのが難しいと判断した。

  発売額の減について、大友宏司事務局長は特別開催の未実施で4億円の減、福島場外廃止で5千万円の減、残りは5%程度の売り上げが減少すると見込んだと説明。組合では手堅く見積もったとしながらも、依然として新年度も厳しい事業運営が続くとの認識を示している。収支均衡が存廃条件となることに変わりはない。

  達増知事は「日本の競馬界は中央競馬会と地方競馬界との新たな連携協調へと大きく動き出しており、11年度は岩手競馬が着実に継続発展していくための足固めをしていく、大変重要な年であり、職員はもとより競馬関係者が一丸となって県民の信頼に応えられる事業運営を目指し、積極果敢に改革改善に取り組みながら、全力を尽くしていく」と話す。

  このほか10年度一般会計補正予算を17億8299万6千円減額し869億1706万4千円とする議案、職員の給与に関する一部条例改正案を可決した。

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