盛岡タイムス Web News 2011年 2月 18日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〜三陸の四季と味覚をあなたに〉16 草野悟 三陸町の驚きスイーツ

     
   
     
  「満恵(みつえ)さん、どうしたの?これ作ったの?買ったの?ウマいね、驚き。もっと食べていい?」って、三陸鉄道南リアス線三陸駅の近くにある「三陸まるごと体験館」の主人熊谷満恵さんに、食べる手を休めずに聞いているシーンです。

  満恵さん、やや小太りながら如来様のように目を半月にして「買ったんじゃないわよ。私が作ったの」ってお返事。「え〜(かなりオーバーに)、自分でつくったの。これ今まで生きてきて一番幸せって感じたくらいウマいよ」と言いましたら、やや小太りながら豊満なお顔で。

  「このあたりの小枝柿を干して、それを材料にしてるんよ」さらに「草野さん、冬の風物詩として毎年列車に乗ってきてくれる観光客の皆様に、三陸駅でたくさん干し柿をつるして振る舞っているでしょう」と言ってきたもんで、「あ、そうだね、あれかあ」って分かった風な返答をいたしました。

  昔ながらのかまどで小豆をことこと一昼夜煮込み、しっとし餡(あん)とこの小枝柿の干し柿を合体させた羊羹(ようかん)が左。小枝柿を丸ごと使い、ラム酒に漬け込んだのが右。驚きももの木、こんな田舎の駅(住民の方、失礼いたしました)にこれほど洗練されたスイーツがあったとは。

  半端じゃないおいしさに、とうとう左の羊羹を全部買い占めて帰ってきてしまいました。1個わずか200円ですぞ。本当に頭が下がります。もっと食べたい、太ってもいい、って言いましたら、満恵さん「甘さは柿の自然の甘さ、メタボ気にしなくていいよ」って。アイスクリームをトッピングすると、驚く美味の極致に到達するそうです。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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