盛岡タイムス Web News 2011年 2月 20日 (日)

       

■ 架け替えの山賀橋に住民がお別れウオーク 地域の交通支え80年

     
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  盛岡市の都市計画道路整備に合わせて架け替えられる山賀橋の解体を前に、地元町内会連合会などは19日「山賀橋お別れ会」を開いた。山岸・加賀野地区の住民らが多数参加し、80年近く地域の足を支え続けた旧橋への感謝の思いと新しい橋への期待を込め、旧橋での最後の一歩を踏みしめた。

 1934(昭和9)年に建設された同橋は、市が管理する橋の中で最も古いものの一つ。老朽化も著しく、都市計画道路明治橋山岸線の整備に合わせて架け替えられる。

  今回の「お別れ会」は山岸地区町内会連合会(豊村徹也会長)と加賀野四丁目町内会(関根淳会長)などの主催。「長年お世話になった橋がいつの間にか解体され、なくなってしまうのは寂しい」という住民の声が寄せられたことから、両地区の合同で行われた。

  お別れ会には両地区の住民や子どもたち、市や施工会社の関係者らが多数参加。豊村、関根両会長が旧橋に対する感謝の意を述べたほか、地元住民を代表して山岸在住の渋谷慰(やすし)さん(82)、山岸小学校5年の佐藤里穂さんが、お別れの言葉を贈った。

  渋谷さんは「昔は川がプール代わり。川で遊ぶのに疲れたら、コンクリートの欄干の上で腹ばいになって日光浴をしたものだ」と当時を懐かしみながら、「新しい橋には希望をもらいたい」と期待も述べた。

  お別れ会では、山岸小学校の児童らによる歌、山岸さんさ踊り、加賀野さんさ踊りの披露、両地区の住民らによる渡り納めなどが行われた。住民らは地域住民の足を支え続けた同橋への感謝の思いと新橋に対する期待を込めながら、ゆっくりと橋の上で足を運んだ。

  参加した子どもたちには、解体後も旧橋を思い出してほしいとの願いを込めて、ワスレナグサの種をプレゼント。豊村会長は「解体前のイベントという手探りの試みだったが、多くの方に参加いただくことができた。歴史のある橋であり、思い入れのある人も多かったと思う。これを機会に両地区の交流もより深まるのでは」と話している。

  新しい橋は延長76・2b、幅員16・0b(車道4・5b×2、歩道3・5b×2)の3径間連続プレビーム合成桁橋。架け替え工事の第1段階として東野建設工業の施工で、左岸側の橋台と護岸工、旧橋の解体作業が行われる。工事期間は12年度末までの3カ年で、13年度当初から延長266bの都市計画道路が全線供用となる。

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