盛岡タイムス Web News 2011年 2月 21日 (月)

       

■ 地域協働、住民は「?」 盛岡市説明会で戸惑い

 盛岡市は、3月の策定を目指している地域協働推進計画案について市民対象の説明会を26日まで市内7会場で開いている。既に行われた説明会では「立派な計画」と口にする一方、「イメージがはっきりしない」と地域協働の概念や仕組み自体に首をかしげる参加者の声が多かった。15日の市議会への説明では「押しつけっぽい」「画一的にされるのは抵抗感がある」という指摘が出た。市担当部署も説明会で「われわれも手探り状態」と説明に苦慮している。

 ■7年後には全域で

  市の説明によると、地域協働はまちづくりや地域の課題解決のための事業を計画的、効果的に実施。そのために町内会・自治会ほかPTAや企業、NPO、スポーツ少年団など地域にある「多様な主体」が参加し、市も同一の方向性で取り組む。そのための組織(地域づくり組織)を設立し、計画づくりを進める。

  地域づくり組織は市内に30カ所ある福祉推進会などを単位と想定。市は補助金制度の創設・給付や地区担当職員の養成・派遣、必要な情報提供などで支援する。新年度に3地区をモデル選定し、試行する予定。それを踏まえ、13〜17年度の5年間で市全域に拡大させる考え。

  計画案は各地域の町内会・自治会、企業やNPO団体の会合に出向いて意見交換してまとめられたという。計画案について内容に大きくかかわる職員を対象にする説明会も先行して行われた。

  ■多様な主体の参加のはずが

  市民説明会は17日夜に上田公民館、18日夜に河南公民館で開かれた。いずれも参加者は13人だった。市側からは担当の市長公室企画調整課、地域協働推進事務局の職員6、7人が出席した。事前の告知は1日付広報紙と公式ホームページに掲載した以外は、各町内会長あてに説明会の案内を出しただけ。

  参加者はいずれもほとんどが町内会役員たち。「多様な主体」であるPTAや企業など他団体に案内を出さなかった。上田公民館会場に参加した高松地区の地域団体役員は「多様な主体がと言いながら説明会に参加してもらう手立てを講じないで、格好付けているだけだ」と市のやり方を非難した。

  上田公民館の参加者からは地域づくり組織で想定する地域の範囲、町内会に期待する役割は何か、既存の組織と取り組みとの整合性などについて質問が出たが、多くは「もう少し分かりやすく説明を」との思いがにじんでいた。

  ■分かったような分からないような…

  「アバウトで分かったような分からないような…」。河南公民館会場では40分近い説明のあと、質問の口火を切った杜陵地区の町内会役員男性が開口一番戸惑いを漏らした。内容を踏まえた質問をしづらい空気が漂い、予定時間よりも早く終了したほどだ。

  河南地区の八幡かいわいでは地域住民や商業者らがまちづくりの団体を立ち上げたばかり。関係する参加者からは「そっくりそのまま(地域づくり組織として)あてはめてもいいのか」と尋ねていた。市側は「必ずしも推進会単位でなくてよい」と応じた。

  担当職員は、前日の上田会場での質疑を教訓に前日より具体的に説明していた。しかし、回答する職員によってニュアンスが異なったりする場面もあるなど、答える職員側の戸惑いも見られた。

  獅子内建二地域協働推進事務局長は「まさしくわれわれも手探り状態。皆さんと一緒に課題解決していきたい」と呼びかけていた。

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  説明会は22日都南公民館、23日西部公民館、24日渋民公民館でいずれも午後6時半から、26日に中央公民館で午前11時から、同日勤労福祉会館で午後2時から行われる。参加は自由。

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