盛岡タイムス Web News 2011年 2月 23日 (水)

       

■ 岩手には「人がいた」 本県移住者が初の交流会

     
  移住者同士のコミュニティー作りを目指して開催されたいわて田舎暮らし交流会  
 
移住者同士のコミュニティー作りを目指して開催されたいわて田舎暮らし交流会
 
  いわて田舎暮らし交流会(いわて暮らし・田舎暮らしサポートセンター主催)が22日、盛岡市中央公民館で開かれた。県内への移住者や自治体職員約70人が参加。岩手に魅力を感じて移住した人たちのネットワーク作りを目的に、交流と意見交換を行った。移住者が一人ひとり自己紹介。有機栽培の野菜を使った料理を提供する宿を営む夫婦、退職後に移住して川や海での釣りなど岩手の自然に囲まれた中で趣味を満喫する夫婦など、それぞれ暮らしのスタイルは異なる。

  岩泉町で畜産加工を営む穴田光宏さん(39)は大学のサークルの先輩を頼り農業実習に岩手へ来たのがきっかけ。そのまま移住を決め16年になる。

  「5年間で実習に20回くらい来て地元の人と知り合いになったが、その人たちがみんないい人たちだった。東京生まれということもあり、岩手はないものもあると思ったが、豊かな自然などないものよりもあるものが多いと感じるようになった」と話す。

  長野県から雫石町に移住して6年になる中島伊織さん(43)は現在子育ての真っ最中。「水と空気と人がいいというのが本当なんだと感じながら子育てしている。岩手は自然はもちろん、人間の魅力があり、安心して暮らしている」と岩手の良さを実感する。

  一方で「やっぱり初めてここに来たときのことを思い出す。夢もあるが、現実問題、地縁血縁もなく相談できる人もいない。話ができるところがあることはすごく大事だと思う」とも話し、未知の土地での不安解消に移住者同士のネットワークの構築を歓迎した。

  同センターは県の委託事業で首都圏での移住相談会の開催や不動産・就職に関する情報紹介などを行っている。今回の交流会はこうした試みの一環。今後は移住者同士のコミュニティーサイトを立ち上げ、日常的な交流ツールとして活用するほか、移住者の先輩が移住希望者の相談に乗るなど本県への移住の推進を図る。

  同センターの菅野清治代表は「皆さん長年いろいろな分野で活躍され、経験を持った方が移住している。そういった方々が一堂に会してコミュニティーを作ることで、新たに内部では気づかないようなことも提案できる。何か一つ岩手に貢献できるものが生まれてくればいい」と話した。


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