盛岡タイムス Web News 2011年 7月 16日 (土)

       

■ 高濃度セシウム稲わら給与の牛肉、花巻市の業者が保管 一般には出回らず

 福島県浅川町の肉用牛農家が高濃度の放射性セシウムを含む稲わらを給与していた肉牛のうち、仙台市食肉中央卸売市場を経由して一部が花巻市の業者に販売されていることが分かった。県が15日行った調査によると、流通肉は8・2`の骨付きすね肉で購入業者が保管していた。一般には出回っていないとしている。

 この農家から出荷された肉牛のうち10頭が仙台市に出荷され、同市食肉中央卸売市場でと畜処理された2頭の販売ルートが明らかになった。県内には花巻市の食肉卸業者に販売された。

  県では15日に仙台市からの情報を受け、中部保健所が購入業者へ立ち入り調査を実施し、食肉の量、保管状況などを確認。業者以降の流通実態がないことが判明した。

  肉は14日に入庫し、二つに分けて真空パックされたものを段ボール箱に詰めた状態で冷蔵庫に保管。15日朝に県からの連絡を受け、業者が自主的にただちに出庫禁止の紙を貼って移動しないようにしているという。

  食肉そのものの放射性物質の測定がされていない現段階では、直ちに食品衛生法違反とならないため、回収命令の行政手続きはできない。複数の県にまたがる流通のため、厚生労働省が統一的な対応を示すのを待っている。

  県では流通経路が判明していない8頭を含め、厚生労働省や仙台市などに流通に関する情報の早期提供を求めている。

  一方、農林水産省から家畜飼料に関する再周知や調査に関し、本県には通知がまだ来ていない。ただ、南相馬市から出荷された肉牛から食品衛生法の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、県は13日付で振興局やJAを通じて注意喚起を図っている。

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