盛岡タイムス Web News 2011年 7月 17日 (土)

       

■ 〈幸遊記〉28 照井顕 細川茂雄のオーディオ・ベースマン

 盛岡近郊の大釜駅前に、昨2010年9月にオープンした、オーディオ・ショップ「オーディオ・ベースマン」の店主、細川茂雄さん(57)は、盛岡大通にあった県内最大手の「佐々木電気」のオーディオ部に30年余り勤めてきた人。

  その佐々木電気が店を閉めてからというもの、行き場を失ったオーディオ(ステレオ)ファンから、独立再開を求められ、部長だった彼は、オーディオのトップメーカー・アキュフェーズなどからバックアップを受けてオープン。大手量販店では扱っていない高級オーディオを中心に委託の中古品や関連パーツまでそろえている。連日、試聴を繰り返しながら、品定めをする人たちが絶えない。それは今、静かなブームなのかも。

  彼は雫石町出身。盛岡工業高校、日本電子工学院卒。高校時代にはやってたフォークを聞き、「ウッドベースを加えればサウンドはもっと良くなる」と感じた彼は、大学のカウント・ベイシー・スタイルのビックバンドでウッドベースを担当し、ジャズに開眼。以来盛岡に戻ってからもさまざまなジャズバンドで演奏し、その確かな耳とオーソドックスなプレイで共演者たちから尊敬され、一目置かれてきた。

  ステレオを求める人でも、オーディオ好きと音楽好きの人…に分けられるが、細川さんは「オーディオの音と生が尺度の二通りの人がいる。そこを埋めてゆきたい」とし「自分独自の音を出して多くの人がいいなあ!と思ってくれるのを望んでいる」のだとも。

  プレイヤーとリスナー、販売員と、コーディネーター、リスニングルームへのセッティングと、音楽に関する重要な要素の全てを県内の誰よりも多く実践してきた彼の自負に、お客さんから全幅の信頼を寄せられている。

  聴く事と、演奏する事、この二つの違いを良く知ってるからこそ、その二つの接点をベースの生音で探すという工夫も。「オーディオだけの音。生の演奏音。どちらも違う音だけど、どちらも良い。小さなスピーカーでもいろんな想いを馳(は)せながら、その背後に広がる世界をゆったりと聴ける」それがオーディオの良さなのだとも。だから、いつも手間をいとわずさまざまな比較テストでお客様に聴かせ、答えている毎日。(開運橋のジョニー店主)

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